僕は一度アメリカに戻ると、ウエブサイトの制作を始めた。
商用WEBサイトを作るのは初めてではなかったが、経験値はとても低い。コンテンツをどうしようかと悩みつつ作成を始めた。
一体誰のための学校なのか?
そもそも僕らは、誰をターゲットにした学校を創りたいんだろう? そんな当たり前のことを考えるところから始めることになった。出てきた答えは、「マジで勉強したい人たちのための学校を作りたい」だった。本気で学びたい人のなら誰でもいい。セブ島の海が目的じゃなくて、ガッツリと学びたい人たちだ。そこで、「本気で学ぶフィリピン留学」というキャッチコピーを考えて、それを軸に書き始めた。
次に「創業者の想い」、つまり経営理念を書き始めた。中西くんの「みんなで夢を叶える場所を作りたい」という言葉も好きだし、僕自身の、「英語を身につけることで、自分の世界を広げ、未来を切り拓く」という言葉も、どこかに盛り込みたい。
それから、カリキュラムの内容もわかりやすく明示したい。しかし、いったい何をどこから手をつければいいのだろう? 漠然と考えていても何も始まらないので、とりあえず思いつくままにドンドン作りながら考えることにした。
カリキュラムを煮詰める
何でもそうだが、文章にしたり図を描いたりすると、頭の中が整理される。サイト作りも例外ではなかった。文章にするごとに、生煮えだったカリキュラムの構想がクッキリと浮かび上がってきた。その頃に書いたカリキュラムの紹介を少し抜粋してみよう。
こうして、カリキュラムの骨格がハッキリと見え始めてきた。例えば、「書けないことは話せない」とか「憶える、浸る、使う」以外にはやることがないとか、そういう当たり前の事実がクリアになった。あるいは、日本人に共通する発音の問題などなど。
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