愛する人と生きるための場所は、渋谷と世田谷だけではない

先日、東京都世田谷区と渋谷区で、同性パートナーシップ証明書の発行が開始しました。このニュースに対して世間では祝福の声が上がっていますが、牧村朝子さんはその先を見すえた意見をつづります。同姓パートナーシップ条例の改善点、日本の結婚制度の欠点、そして、牧村さんが同姓カップルにどうしても伝えたい「生きる場所」の話とは。

※牧村さんに聞いてみたいことやこの連載に対する感想がある方は、応募フォームを通じてお送りください! HN・匿名でもかまいません。

「学校では、ふたりの関係は秘密です」

「親はオネエタレントを見るといつもチャンネルを変えます。とても言えません」

「そんな日本を脱出して、外国で同性婚して暮らそうねと話しています。今、いっしょうけんめい外国語を勉強しているところです」

私のもとには、そんなことを書いてきてくれる匿名の手紙が届きます。そして押されているのは、東京の消印ばかりではありません。

私はいま、考えています。同性同士では生きづらいことを理由に、生まれ故郷を後にする人たちのことについて。

それは、生きる場所を選ぶ自由があってこその旅立ちなのでしょうか。
それとも、「ここでは生きられない」と思わされたがゆえの、ある種の「亡命」なのでしょうか。

2015年11月5日。
東京都世田谷区と渋谷区における、同性パートナーシップ証明書の発行開始が大きく報じられました。この日のTwitterトレンドには「同性カップル」というワードがランクイン。渋谷区の同性パートナーシップ証明書取得第一号となった東小雪さん・増原裕子さん婦妻の笑顔の写真とともに、ほぼ全てといっていい割合のメディアが祝賀ムードでこのことを伝えていました。

わたしもまた、うれしい気持ちでいるひとりです。
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ハッピーエンドに殺されない

牧村朝子

性のことは、人生のこと。フランスでの国際同性結婚や、アメリカでのLGBTsコミュニティ取材などを経て、愛と性のことについて書き続ける文筆家の牧村朝子さんが、cakes読者のみなさんからの投稿に答えます。2014年から、200件を超える...もっと読む

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コメント

rikomakkuma 自分たちの現状を仕方がないと諦めるのは、大事な感情をなくすことかもしれない。誰もが自分らしく生きられたら良いのに。 3年以上前 replyretweetfavorite

s_yut "生きる場所を選ぶ自由があってこその旅立ちなのでしょうか。それとも、「ここでは生きられない」と思わさ れたがゆえの、ある種の「亡命」なのでしょうか" 重い問いかけでござる 4年弱前 replyretweetfavorite

ino_net 「あなたには、そこにいる自由もあるはずなんです。 そこにいたければ、そこにいる自由もあるはずなんです。 」 4年弱前 replyretweetfavorite

ora109pon 【同性パートナーシップ】 4年弱前 replyretweetfavorite