成功の要因だった方法が、いま日本を苦境に陥れている
前回は、かつては海外では日本の働き方が絶賛されていたことをご紹介しました。
日本の働き方は、今でもあまり変わっていないように見えます。カイシャは、その経営手法を大きく変えてはいないようです。かつて絶賛されていた年功序列、終身雇用、集団主義がそのまま残っている職場も多いですし、日本人の多くは相変わらず長時間労働です。2〜3週間の休暇を取ることができるのは、外資系の企業に勤務するような人や、どこでも仕事ができるフリーランスの人に限られているようです。
しかし、かつては成功の要因とされていたやり方を継承している日本が、なぜ苦境に陥っているのでしょうか?
それは、日本を絶賛していた研究者達は、日本の成功は日本独自の経営以外に、政策的要因や外部要因が原因となっていた、ということを無視してきたからです。