かつては世界のお手本だった日本の働き方

戦後急激に復興し、世界第二の経済大国になった日本。1960年代の初め頃、その働き方は海外の人々に絶賛されていました。経営学者だけではなく、社会学者、経済学者、政治学者など様々な分野の人々が日本人の働き方を熱心に研究していたのです。彼らを惹きつけたのは日本人の働き方のどんな部分だったのでしょうか? 以下は、May_Romaさんの新刊『日本人の働き方の9割がヤバイ件について』からの抜粋です。

日本が世界に注目されていた1960年代の初め頃

仕事が嫌で仕方がない人が多い日本の働き方というのは、日本の景気の良かった頃は、海外の人々に絶賛されていました。経営学者だけではなく、社会学者、経済学者、政治学者など、様々な分野の人々が、戦後急激に復興し、世界第二の経済大国になった日本に驚愕し、日本の働き方を熱心に研究してきたのです。「日本の奇跡」が世界で話題になり始めたのは、1960年代の初め頃だといわれています。そのきっかけになったのが、1962年9月1日および8日号のイギリスの経済誌「TheEconomist」に掲載された、「ConsiderJapan」という記事です。

その後、1960年代後半から年代にかけて、先進国の様々なメディアや学術研究で、日本の成功が取り上げられます。政策や人口構成、資源価格、安全保障政策など、様々な要素が成功の要因になった、とする記事や研究もありましたが、一般的に人気を集めたのは、日本の成功は、日本独自の働き方に起因し、さらに、その根本には、日本独自の文化があるからだ、という論調でした。

1970年代のアメリカでは、そんな日本からいろいろ学ぼうと考える人が少なくなく、大学では日本語ブームが起き、寿司、忍者、禅など、日本文化が最先端のクールなものでした。知識人の間では、日本文化がまるで一般教養のようにもてはやされていました。そう、今でたとえるならば、グーグルやアップルや人工知能が大好きな人たちが、日本の働き方や日本文化を賞賛していたのです。

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海外居住経験、職業経験をもとに、舌鋒鋭いツイートを飛ばしまくっているネット界のご意見番・May_Romaさん。ときに厳しい言葉遣いになりながらも彼女が語るのは、狭い日本にとじこもっているひとびとに対する応援エールばかり。日本でしか生き...もっと読む

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コメント

nuishibako 続きが楽しみ https://t.co/maPW33NxCB 2年弱前 replyretweetfavorite

sainas_jp 本題から離れるけど、ドラッカーは展示会が開催されるほどの日本絵画のコレクターでもあったり。それだけ日本に注目してたってことだけど。: 2年弱前 replyretweetfavorite

mak_p_s |May_Roma @May_Roma "人を幸福にするのは、社会や職場の仕組みであり、仕組みが良ければ、各人が良い仕事につくことが可能になり、生活レベルを保つことが可能になる" https://t.co/RionmkZu6s 2年弱前 replyretweetfavorite

RieDorji 続きがとても楽しみ。どうして 2年弱前 replyretweetfavorite