諸君、私はメガネ男子が好きだ。「久谷女子付属メガネ男子愛好会」という団体に所属して、古今東西あらゆるメガネ男子に萌えたおす同人活動なども行っている。そして【前編】に書いたような紆余曲折を経て、私の心は湖のように澄みわたり、一つの境地に達した。
「メガネ男子の傍らに寄り添い、萌え続けるために、私はみずからのメガネを捨てる」
もちろん、すべてのメガネ男子愛好家がこう考えているわけではなく、我が同好の士にはメガネ女子も多い。彼女らはよく「世の中にもっとメガネが増えればいい」「社会におけるメガネの地位向上と絶滅保護を」と唱えている。もっともだと思うし、できれば友好関係を結んでいたい。しかし私の正直な本音は、「眼鏡なしには生きてゆけない、1人の素晴らしいメガネ男子のレンズをさらにキラリと輝かせるため、残りの99人のどうでもいい男子は、いっそ裸眼でいるべきだ」という過激な思想なのである。
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