円満介護の秘訣は特撮番組の中に有り!
—— というわけで『介護小学生』の作者・金山カメさんのインタビュー後編です。
金山カメ(以下、金山) 電子書籍版『介護小学生』1巻2巻、発売中です! 単行本化のため、ぜひ買ってください!!
—— いきなりあからさまですね(笑)。前編では金山さんが体験した介護について伺ってきましたが、とはいえ世の中には介護で悩まれている方も多いのではないでしょうか?
金山 そうですね。うちの場合は嫁である母と、姑である祖母の関係がとても良かったことが最大のキーポイントだったと思います。母は祖母が認知症になる前もなった後も、祖母について決して悪口を言ったことがないし、祖母も亡くなる半年ぐらい前になると私や妹のことを忘れちゃったけど、母のことだけは絶対に忘れなかった。まるで本当の親子のように絆が強かったんですが、それはたぶん父の存在が大きいと思います。
—— 本編でも強烈な個性を放っているお父さんですね!
金山 私の父は消防士を40年勤め上げ、ギャンブルやタバコは一切しない。お給料も母に全額渡していて、とにかく「バカ真面目」な人でした。でもそれだけなんです。それ以外は悪いところしか思い浮かばない(笑)。
—— その話だけ聞くとすごくいい人そうですが(笑)。
金山 仕事はとにかく真面目にやるけれど自分の親の介護には協力しなかったし、母がちょっとでも家事で手を抜くと怒涛のごとく怒鳴り散らすんです。でも、父の基準はハイレベル過ぎて異常です。食事は朝・昼・晩で3食一汁三菜以上で、全て手作りじゃなくちゃダメだし、掃除に関しても雑巾がけ1日3回は必須、洗濯なんて父の洗濯物だけで1日5~6回洗濯機を回してます。
金山家のお父さんの狂気に満ちた振る舞いの数々。インパクトありすぎです…
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