もっとも憐れむべきこと
バレンタインが終わった。
日ごろ非リア充を気取る者として、当日、ツイッター上ではいつものごとく、モヒカン姿でジープに乗り込み渋谷区円山町のラブホ街あたりを火の海にしてやらんばかりの威勢の良いバレンタイン・ディスをつぶやいたのだが、現実ではあたかもバレンタインがいまだ伝来していない僻地にいるかのごとく何事もなく終わった。
クリスマスやバレンタインのようなカップル主役のイベントに非リア充たちが罵声を浴びせるのはもはやイベントのひとつになっていると言っていいだろうが、「いやな思い出ばかりだ」という人間より、むしろ「特に思い出はない」という人間のほうがより声を荒らげているような気がする。私もその一人である。 異性にモテる人間をリア充とするなら、非リア充は異性に振られまくっている人間かというとそうではない。
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