負ける技術

真の非リア充とは

クリスマスやバレンタインを楽しむカップルに非リア充たちが罵声を浴びせるのはもはやイベントになっていますが、カレー沢薫さんは、モテない人や失恋した人が本当の非リア充ではないと言います。では、真の非リア充とは一体……? リストラ、派遣切り、ハローワーク通いを経験した異彩の漫画家が送る、したたかに生きる日々を綴ったエッセイ。好評発売中の『負ける技術』文庫化を記念して、一部を公開します。

もっとも憐れむべきこと


バレンタインが終わった。

日ごろ非リア充を気取る者として、当日、ツイッター上ではいつものごとく、モヒカン姿でジープに乗り込み渋谷区円山町のラブホ街あたりを火の海にしてやらんばかりの威勢の良いバレンタイン・ディスをつぶやいたのだが、現実ではあたかもバレンタインがいまだ伝来していない僻地にいるかのごとく何事もなく終わった。

クリスマスやバレンタインのようなカップル主役のイベントに非リア充たちが罵声を浴びせるのはもはやイベントのひとつになっていると言っていいだろうが、「いやな思い出ばかりだ」という人間より、むしろ「特に思い出はない」という人間のほうがより声を荒らげているような気がする。私もその一人である。 異性にモテる人間をリア充とするなら、非リア充は異性に振られまくっている人間かというとそうではない。

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負ける技術

カレー沢薫

一世を風靡し、チヤホヤされていた人間が、不祥事を起こした途端、袋叩きに遭う様はもはやおなじみの光景。そんな厳しい現代において、著者が推奨する「負けるが勝ち」の生き方とは。リストラ、派遣切り、ハローワーク通いを経験した異彩の漫画家・カレ...もっと読む

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コメント

girliennes クリスマスイブにこそ読みたい記事! 「良いも悪いも思い出自体が皆無であり、死ぬ前に見るという走馬灯すらたった2秒で終了するため尺が足りず、臨終の瞬間までその2秒をループするしかない 」 4年以上前 replyretweetfavorite

nanamurananako うん、わかる。無歴史飲み会は悲しさね。 4年以上前 replyretweetfavorite

luckyandrich1 https://t.co/jScar0ZlRE 悲惨な事があるより なにもない方が幸せだが。 トラウマ抱えて生きるのは地雷原を歩くようなものだし。 4年以上前 replyretweetfavorite