地味に困る質問
現在の会社へ入社するまでに、受けた面接の数は5回。
どれもわりと普通の内容で、小指の有無を問うようなアバンギャルドな面接はなかった。大半は志望動機、自己PR、あとは面接官が業務内容を説明して終わりである。
自己PRについては、短所だって逆に言えば長所になるので(根暗もよく言えば「クール」だ)、短所の数だけ長所があると言っていいだろう。つまり私には3億個くらい長所があるということになり、別段困ることはない。
だが、地味に困る質問が「前の会社を辞めた理由」である。 「一身上の都合」は人それぞれだが、ポジティブな理由で仕事を辞めた奴がそうそういるとは思えない。少なくとも半分は、なにか腹に据えかねて辞めたのではないだろうか。