天才のつくり方

第13回】日本には、セルフエスティーム(自己肯定感)が足りない。

組織論について勉強し始め、「ハーバードのビジネス・スクールの存在意義が初めてわかった」という北川さん。北川さんがマネジメントに重要だと考えたのが、セルフエスティーム(自己肯定感)の問題だ。それは、常に「自分がどうしたいか」ではなく、「外部から評価されたがる」という、日本の根本的な問題にもつながっている。

女性をうまくエスコートできるか、という最終試験

北川 人間関係って、本当にいろいろな要素が複雑に絡み合っていますよね。例えば、初対面の女の子と、どうしたら仲良くなれるかという問題(笑)。昔の僕は、一方的に自分のことばかりしゃべってしまっていたんです。しかも、わりと固い話というか、議論に近いような話を。

茂木 目に浮かぶなあ(笑)。

北川 それじゃあ仲良くなれないってことに気がついて、今度は聞き手に回ろうとしました。それで、ひたすら話を聞いていたんですが、それだけでもダメみたいで。

茂木 まあ、そうだよね。

北川 やっぱり、ちょうどいいバランスで自己開示もしていかないと、相手は親しみがわかない。この2面性がおもしろいなあと思うんですよ。

茂木 男女の関係は、ある種貿易みたいなものだよね。気をつけないと、すぐ輸入超過とか輸出超過になる。

北川 そうです、そうです。

茂木 男女のコミュニケーションの機微って、かなりビジネスに通じるものがあると思う。

北川 それで思い出した話があります。ハーバードのファイナルクラブってご存知ですか? 映画『ソーシャル・ネットワーク』にも出てきた、エリートが集まる学生団体です。「フェニックス」や「ポーセリアン」など8つの組織があって、それぞれ独自の規律を持っています。入会希望者は、七面鳥を1週間飼う、真冬に外で裸になるなど、いろいろおかしな試練を耐え抜くのですが、その最終試験の一つは女性をエスコートすることなんです。

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天才のつくり方

茂木健一郎 /北川拓也

日本経済が停滞して久しい。一方で、アメリカではIT産業の新しい成功モデルがどんどん生まれている。この違いはどこにあるのか。 ここで登場するのが2人の天才。高校卒業後、8年間ハーバード大学で活動している理論物理学者・北川拓也。一方、1...もっと読む

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