タバコ、駄目なんです~」と言いつつ蔭でスパスパ吸う子の企業努力

可愛らしいメイドさんにピュアなイメージを持っている方も多いのでは? メイドさんが「タバコなんて吸わない」と言ったら信じてしまいますよね。しかし彼女たちは並々ならぬ努力をしてヘビースモーカーであることを隠し、イメージを保っていることもあるようです。今回は、リフレ店で数年間働いていた元メイドの中川嶺子さんの著書『職業としてのアキバ・メイド』で紹介しているメイドさん達の赤裸々な実態を特別掲載します。

〈メイド図鑑その5〉喫煙を隠すための消臭スプレーが欠かせない子

 秋葉原に通うお客さんのほとんどは、多少なりとも働いている女の子たちに夢や幻想を抱いているのではないだろうか。

 自分のお気に入りの女の子は汚い言葉なんて使わないだとか、可愛いくて優しくて性格も良いはずだとか思っている人は多いだろう。

 そんな中でも特に多いのが、喫煙者の女の子をあまり良く思わないお客さんである。

 飲酒は嗜(たしな)む程度ならそこまで否定する人はいないし、むしろ成人している女の子たちの飲み会の話題は割とお客さんたちとの会話でも盛り上がるネタの一つでもあるのだ。

 だが、これがタバコとなると正直お客さんたちからの印象は良くない。

 しかし、多くの女の子が働く秋葉原では、喫煙者の女の子が結構な割合で存在していることも事実である。

 近年は税金が上がったことなどから自主的に本数を減らしたり、禁煙する人も増えてきているようだ。

 実際に喫煙者数は、統計的にも多少減ってきてはいるようである。

 そもそもタバコの臭いというものは吸う人よりも、吸わない人のほうが敏感に感じとってしまうものだ。だから吸わない人にとっては喫煙している人の服や髪などに付いた微かなタバコの臭いも余計に気になってしまうのだ。

 秋葉原のメイドリフレで働いていたMちゃんの場合。

 素朴で清楚な雰囲気で「親しみやすい」とお客さんからの評判もなかなか良かったMちゃんだったが、仕事の合間にベランダでタバコを吸うことが止められなかった。

 最初は店長に仕事中は吸わないように注意されたりもしたが、普段から結構なペースでタバコを吸っていたMちゃんにとっては、たった5時間でも吸えない状況はかなりのストレスになってしまったようである。

 そして、そのイライラが接客態度にまで影響してしまう様子がたびたび見られ、見かねた店長が一日に1回だけという約束で喫煙を許したのだった。

 他にも店長兼リフレの従業員でもあったRちゃんの場合。

 物腰も柔らかく、しっかり者で完璧な優等生キャラのRちゃんは、お客さんたちからの信頼も厚く、お店での人気も非常に高かった。

 しかし、彼女も仕事前には必ず朝の一服が欠かせないほどのヘビースモーカーであった。

 だが、仕事中のRちゃんはお客さんに対し「タバコなんて嫌いだし、私は絶対に吸いたくないですね」「体に良くないから吸っているならやめたほうがいいですよ」とあくまで優等生キャラを演じ続けるのだった。

 そんなRちゃんはいつもタバコを吸った後は、自分の制服や髪に消臭スプレーを大量に吹きかけタバコの臭いを消そうとしていたのだが、ある日わずかな残り香をお客さんに指摘されてしまったことがあった。

 慌てたRちゃんは「さっき入ったお客さんがすごくタバコ臭かったから、それが移っちゃったのかも?」と必死に取り繕ったが、分かる人には分かってしまうものなのだろう。

 タバコは個人の判断で吸っているのだから、成人しているなら何も悪いことではない。

 しかし、女の子たちも仕事柄イメージを守りたいのだろう。

 タバコを吸っていることをお客さんには知られないように、必死に隠そうとする子がほとんどである。

 そのためタバコの臭いを消すための消臭スプレーやフレグランス、香水を欠かさずにロッカーに常備している女の子も多いのだ。

 たまに吸うくらいならこのように臭いだけ注意していればごまかせるが、結構なヘビースモーカーになってしまうと、笑った時に見える歯ぐきや歯の色で喫煙者であることがバレてしまうこともあるようだ。

 中にはお店が終わった後に秋葉原の喫煙所でお客さんとばったり鉢合わせてしまい、気まずい思いをした女の子もいるのであった。

 ただプライベートで吸っていても、お店や秋葉原内では絶対に吸わないと決めている女の子もいて、この辺の分別は個々の女の子によってかなり違ってくるようだ。

〈メイド図鑑その6〉オンオフの切り替えがはっきりしている女の子

 職場の女の子と仲良く楽しく和気あいあいとした環境で働きたいという女の子もいれば、 中にはただお金を稼ぐことだけを目的として働きに来ている女の子もいる。

 そういった女の子たちは、仕事以外では他の女の子と遊んだり、食事に行ったりという付 き合いをほとんどしない子が多く、オンとオフをはっきり分けているようだった。

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職業としてのアキバ・メイド

中川嶺子

リフレ店で数年間働いていた元メイドの中川嶺子さん。著書『職業としてのアキバ・メイド』では、赤裸々な実態を告白。そこは「メンヘラ」な女の子が、“ビンタ1000円”を買う男たちのために過激メニューをこなし、自ら「裏オプション」をつくって“...もっと読む

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