選挙権は16歳から認めるべき五木×古市対談【第5回】

五木寛之さんと、古市憲寿さん。52歳差の論客が語り合う衝撃の社会論も第五回。二人はSEALDsを、選挙権を、少子化対策をどう考えているのでしょうか。

選挙権は一六歳から認めよ

五木寛之(以下、五木) 古市さんは『絶望の国の幸福な若者たち』にも書かれているけれど、日本では現状に満足している若者が多数派なんですね。彼らは、世の中に対する怒りとか不安とかは、本当に感じていないんでしょうか?

古市憲寿(以下、古市) 統計を見ていると、中高生は「とても幸せ」と答えている人が多数派なのですが、二〇代は少し違うんですね。「やや満足」が多くて、何となく現状に満足している人が多い。若い時はあまり病気にもかからないし、親も元気。ファストフードやファストファッション、無料のSNSなど、お金をかけずにそこそこ楽しく生きている若者が多いと思います。

五木 まして、世の中を変えようなんて、ほとんど思わないのかな。

古市 最近では学生グループ「SEALDs」が安保法制に反対したり、官邸前デモにも若者が参加していたり、一時期よりは社会運動に関わる若者は増えました。ただし、これが長期的なムーブメントになるかはまだわからないですね。人が社会に興味を持ったり、政府に対して文句を言いたい時というのは、自分が弱者の立場に置かれた時です。そうならない限りは、なかなか行動を起こそう、といったことにはならないと思います。

五木 実際には、社会保障の問題だとかで、弱者とはいかないまでも、すごく「損」をしている。これから、さらに大損を被る可能性が、非常に大きいんだけど。

古市 特に社会保障と少子高齢化の問題は、目に見えないし、本当に大変なことになるのは数十年後。実感を持てる若者は多くないと思います。

五木 だから、選挙にもいかないわけですね。今度、選挙権が一八歳以上に引き下げられました。あれについてはどう思いますか?

古市 もちろん賛成なのですが、僕はもっと引き下げて、一六歳以上にするべきだと思います。

五木 え? 一六歳ですか。

この続きは有料会員登録をすると
読むことができます。
cakes会員の方はここからログイン

1週間無料のお試し購読する

cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。

人気の連載

おすすめ記事

この連載について

初回を読む
五木寛之×古市憲寿「嫌老」の時代に

五木寛之

100歳以上の高齢者数、6万人。2050年には68万人に達するとも。急速に進む超高齢化社会に不安や違和感を持つ人も増えています。作家・五木氏はそんな違和感を「嫌老感」と表現。『嫌老社会を超えて』を上梓しました。最終章では若手代表として...もっと読む

この連載の人気記事

関連記事

関連キーワード

コメント

mercicat 古市さんは乙武洋匡と #高校生未来会議 なるものに関わっているのですか?合唱コンクールで懸命に歌う中学生を不細工で整形が必要だと罵倒する一方で乙武の様な者は擁護ですか。ズレてまでんか?笑 3年以上前 replyretweetfavorite

HiROTaylor https://t.co/m5q5Z9Sq7eいいね! 4年弱前 replyretweetfavorite

wackosato ちょっと、10代の妊娠の話は安易だけど、言わんとしてることはよくわかなぁ。 4年弱前 replyretweetfavorite

consaba #ジレンマ #ホウドウキョク 4年弱前 replyretweetfavorite