かわいがられるコツ
人は好かれると、好きになる
Kさんのことは今でも大恩人だと感謝しています。ですから、今でもこの会社の商品を店頭で見ると、このときのことを思い出します。
先日買った万歩計もこの会社のもので、見ただけですぐに買ってしまいました。
当時、私はKさんのために最善を尽くして仕事をしましたが、Kさんもまた、私の想像を超えるような行為を私にしてくれました。
私たち人間には、
「好意には好意で報いる」
「受けた恩は返す」
「そっちがそうくるなら自分も……」
といった行動が見られます。
これを「好意の返報性」といいます。
仕事上の情報をもらった際、たとえそれが有益な情報ではなくとも、「自分のことを気に掛けてくれている」「好意を抱いてくれている」といった想いを一般的には抱きます。
そして、「何かがあった際にはお返しをする」「自分も好意を抱いていることを示したい」といった感情が具体的な形になることで、仕事上のつながりが深まっていきます。
相手に与えるのが「物」だとわかりやすいのですが、形がない場合もあります。
それはたとえば、相手との会話の中で、共感を示すこと、すなわち、
「相づち」
「うなずき」
「オウム返し」
などといった行動をとることです。これで相手に「私はあなたに共感し、尊重しています」という気持ちを伝えるのです。すると不思議なことに相手も「相づち」「うなずき」「オウム返し」をするようになり、こちらに対しても共感し、尊重してくれるようになってくるのです。
実はかわいがられる人は自然とこれをしています。
反対に、悪気はないのだけれど反応が薄い人がいます。
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