※本連載の参加者の方の発言は、あくまで個人の見解にもとづくものとなります。
「腐女子ならではの視点」から見た、さまざまな世界
岡田 さて、今回の腐女子座談会では「2.5次元舞台が好きな腐女子」のみなさんにお集まりいただき、開催の運びとなりました。
一同 よろしくお願いします。
岡田 喪女&ビッチ腐女子会、オタク業界で働く腐女子会、バブルを知る腐女子会……これまでもさまざまな腐女子の方にお集まりいただいてざっくばらんなトークをしてきました。ところで、喪女&ビッチも業界もバブルも、特に腐女子とかたく結びついているカテゴリというわけではありません。
しかし、そこに「腐女子ならではの視点」を加えることにより、新たな知見をご紹介することができたのではないかと思っています。個人的には、仲間内の共感の嵐はもちろんのこと、オタクカルチャーに馴染みのない読者の皆さんから「腐女子たちの目には世界がこんなふうに見えているのか!」といった感想をいただけるのが嬉しいシリーズです。
一同 (うなずく)
岡田 今回のテーマ「2.5次元」についても、同じ考え方で進めていきたいと思います。「2.5次元」舞台にハマる腐女子たちが増加傾向にある昨今、何かと誤解されやすいところですが、何も「2.5次元舞台好き=腐女子」ということではないんですよね。そして、腐女子がいついかなるときも、なんでもかんでも物事を「腐的」にしか楽しまない、ということでもない、ここもなかなか伝わりにくいところです。今回は、こうした前提を踏まえた上で、「腐女子、かつ、2.5次元舞台が大好き」という皆さんに集まってトークしていただく覆面座談会となります。それこそ「2.5次元舞台をまだ観たことがない」「2次元や3次元と何が違うの?」といった認識の方にも楽しんでいただければと思っています。
編集R ちなみに今回は、事前に、参加者以外の2.5次元舞台好きの方(非腐女子も含む)にご協力いただいてアンケートもとらせていただきました。なんと350人の方に回答いただいたので、こちらについてもおいおいご紹介していきます。アンケートのお願いをしてから発表までに時間がかかり、すみませんでした!
岡田 そのあたりは編集Rにお願いしますね。ちなみに自分の話から始めますと、オタク歴だけならもはや30年近く、腐女子歴も長いですが、「2.5次元舞台」に関する知識は、皆無に等しいです。昔、まだめちゃめちゃ若かったSMAP主演で『聖闘士星矢』がミュージカル化されたんですが、原作が好きすぎた私は当時、怖くて観に行けませんでした……思えばあの頃は、生身の人間が漫画の登場人物を演じること自体に、抵抗があったのかもしれない。でも、お芝居は大好きで、とくにブロードウェイミュージカルが好きですかね。写真ではわかりづらいですが、今日はロンドンで買った『レ・ミゼラブル』のTシャツを着てきました。
編集R とくに好きな役者さんはいますか?
岡田 鹿賀丈史さんと石川禅さん、新妻聖子さんとか。国内だと、東宝やホリプロのミュージカル公演には相当、貢いでますね……。つまり、2.5次元舞台を卒業して「こっちの世界」へ渡って来た若手俳優の芝居は、けっこう観てますよ。でも、宝塚などと違って周囲に熱心に「布教」してくれるオタ友達がいなかったので、2.5次元舞台には、まだハマれずにいる感じ。ですから今日は素人代表として、いろいろ質問したいと思います。
2.5次元舞台のなかで圧倒的存在感を持つ「テニミュ」
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