安田正
取引先の部長から、信頼され、とことんかわいがられる
一度断られてからもあきらめずに粘った営業の結果、後々、とても深いお付き合いとなるお客様と出会う。たった一人で孤軍奮闘し、いろいろなお客様にかわいがってもらえたのは、すべてはあきらめずに粘った結果なのです。出会いが「運命」になるかどうかは、一瞬の「第一印象」にかかっています。そんな運命を決めてしまう、「第一印象」をよくするためのコツをご紹介します。一一一好評発売中の『かわいがられる力』から一部を公開します。
相手の期待を超えるほどがんばれますか?
「かわいがられる人」への道のり あきらめの悪い若者
◎断られてからが営業
私は、若い頃からどちらかというとハッキリ物を言う、生意気なタイプだったかもしれません。
先の大阪支店長時代に、何度も電話をしてやっとアポイントメントが取れた会社を訪問したところ、
「いやあ、すみません。タッチの差で今回の海外赴任者向けの英語研修、ちょうど今日の午前中に他社さんに決まってしまいまして……」
と担当者のHさんに言われてしまったことがあります。
普通だったら「万事休す。あきらめるしかない」という感じでしょう。
ところが私は引き下がるどころか、
「残念ながらそのやり方では、10 カ月勉強したところで、『ああ、やはり私は英語がうまくならないんだな』と変な確信を持つだけですよ」
と生意気にも言ったのです。
そして、どうして、うまくならないのか、その理由をとうとうと述べたのです。
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この連載について
安田正
「かわいがられる力は、自分だけでなく、みんなを幸せにできる」 これが、40年にわたるビジネス人生で、1000人以上の役職者、数十万人のビジネスパーソンと接してきた著者の最終結論です。 著者も若い頃、「よい結果は自分で努力すれば得られ...もっと読む
著者プロフィール
株式会社パンネーションズ・コンサルティング・グループ代表取締役。早稲田大学理工学術院非常勤講師。1990年より法人向け英語研修を始め、現在は英語の他、ロジカル・コミュニケーション、プレゼンテーション、対人対応コーチング、交渉などのビジネスコミュニケーションの領域で講師、コンサルタントとして活躍している。大手企業を中心に研修を行ない、一般社員の他に役職者1000人以上の指導実績を持つ。また、東京大学、早稲田大学、京都大学、一橋大学などでも教鞭をとっている。主な著書に、『一流役員が実践している仕事の哲学』(クロスメディア・パブリッシング)、『英語は「インド式」で学べ!』(ダイヤモンド社)、『超一流の雑談力』(文響社)、『ロジカル・コミュニケーション®』『ロジカル・ライティング』(以上、日本実業出版社)、『1億稼ぐ話し方』(フォレスト出版)などがある。