「イクメン」とは違う「主夫」の実態とは?
白河桃子(以下、白河) 主婦の年金ともいわれる「第三号年金」をもらっている人は、11万人いますが、そのうちの7万人が健康的な理由などの事情があるそうです。健康な男性で主夫の方って残りの少数派になりますよね。社会的には認知されにくい存在ですよね。
堀込泰三(以下、堀込) 「秘密結社 主夫の友」では、定期的にイベントを行ったり、マスコミの取材もうけています。一番の目的は、こういうライフスタイルもあるということを、知ってもらいたいんです。
白河 家族の多様性に気づいてもらうにはいいですよね。
堀込 ファザーリングジャパンで新しく主夫のプロジェクトをやるとなった時も、インパクトのあることをしよう、と決めました。志は真面目に、アプローチはやわらかく。
白河 「イクメン」という言葉が少し前に流行りましたが、「イクメン」と違う、家庭を支える存在として、多くの方に知ってもらいたいですね。
堀込 たとえば、主夫が子どもを予防接種につれていった場合、お医者さんから子どもの健康状態や生活の様子を聞かれるのですが、「お父さんじゃわからないでしょう」と言われることがあります。ぼくたちのほうが奥さんより子どもをみていますから、そう言われると、少し傷つきますよね。
白河 そもそも男性が子どもをみる、という発想がないのですね。積極的に家事・育児を手伝う「イクメン」と違って、主夫は、家事・育児を責任もって行っていますもんね。
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