あとのことは知らんよ『ファンタスティック・フォー』

ウォーキング・デッドに夢中で忘れてたわけじゃないよ……! ということで、今回のレビューは『ファンタスティック・フォー』をお届けします。




■『ファンタスティック・フォー』の話をしよう。

「ファンタスティック・フォー」を見てきたんだった!
 試写会に招待していただいたというのにずーっとウォーキング・デッドの話! そういうの大人として良くない! ファンタスティックな四人の話をしましょう!

 さてファンタスティック・フォー。マーベルが自社コンテンツを片っ端から映像化している昨今(今に始まった事じゃありませんが後述)、とりあえずやっておかなきゃ始まらないほぼ原点の作品です。とはいえ原点なのでやや野暮ったい。それをどう処理するか、しているかが見所の作品と思って間違い有りません。



  過去に何回も映画化されてるけど毎回、何となく見栄えがしない。むしろロジャー・コーマンが造った一番最初の低予算(確か一千万だか二千万だかそのぐらいの予算)の奴が結果として効率よかったんじゃないのって感じの、流石のロジャー・コーマン。予算与えすぎるとやる気なくす人だと思ってるんですが。

 二回目の「超能力ユニット」って副題付いてる奴は劇場で見た記憶があるんですが、ジェシカ・アルバが悪目立ちしてんなって印象で、なんかちょっとコミカルで内輪感が凄くて、スーパーヒーロー物なのに何故かビバリーヒルズ青春白書か何かを見ているようになった覚えがあります。何でこう、毎回そうなっちゃうのかなって思うんですが。

 何せ歴史が古いだけあって、「チーム」としては最初らしいです、この人達。なのでそれぞれちょっと地味というか独り立ち出来ないようになってる。  だってリーダーの能力はゴム人間、ヒロインは透明化、あと岩石イワオとボーボー燃える人。昨今、一人で世界滅ぼせそうなヒーロー達に比べたらやっぱ地味だし。見せ方が難しいのか試行錯誤して今回に至ったよーにも思えます。


■「映画化」ではなく「映像作品として作り直す」

 マーベルとかDCの映画化なんてのはそりゃ昔から定期的に行われてきたんですが、最近はかなり「映画化」というより「映画作品として練り直す」というスタンスになってるような気がします。その上でお得意のクロスオーバー。一長一短ありますが、長所としてはあと半世紀は会社が潤うという最強のシステム。何せオールスター。売れてる連中だけ集めては作り直しまた散らしては作り直し。短所としては緊張感がなくなる。

 そんな流れで今の世代感覚としてのファンタスティック・フォーには色々期待していた所もあって、どう攻めて来るのかな~って。主人公の幼少時代から来たのは良かったです。何なら全編それでもよかったぐらい。

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江波光則映画レビュー

江波光則

6月下旬に終末SF『我もまたアルカディアにあり』を刊行した江波光則氏。 もともと映画がお好きな江波氏に、「終末」つながりで「マッドマックス 怒りのデス・ロード」を見た感想をまとめていただきました。

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コメント

nobyta_ 相変わらず文章が楽しい…が、SW「ドローンの逆襲」ってなんだ^^;ep.2クローンの攻撃か? 約4年前 replyretweetfavorite

enzienzi  アメコミを知らない人にとってはこんなものかと思えるけど、誤解が多く、不正確。段落一つまるまる重複してたりも。 約4年前 replyretweetfavorite

maniamariera ファンタスティックな四人の話をしましょう!「ファンタスティック・フォー」レビュー 約4年前 replyretweetfavorite