雨月メッツェンバウム次郎
いま、話したい「がん」のこと
昨今、芸能人の方の「がん」報道で、自分も「がん」になったら、どうしようと感じた方も多かったと思います。今回は、「がん」専門医という立場から雨月氏が、病気の検査発見におけるジレンマについてお話します。加えて、早期発見や予防に対してのみ目が注がれるいま、もっと大きなものにも目を向けるべきだと雨月氏は唱えます。
こんにちは、外科医の雨月メッツェンバウム次郎です。
残暑が足早に過ぎ、鈴虫のオスが求婚の鳴き声を聞かせてくれもの寂しい心地になる昨今、皆さまはいかがお過ごしでしょうか。
さて、今回は少し「がん」のお話をしたいと思います。私は実は「がん」を日常的に診療している専門家でもあります。
先日、川島なお美さんが「肝内胆管癌」でお亡くなりになり、北斗晶さんが「乳癌」で手術を受けられたという報道がありました。若い人は普段からあまり意識することのない「がん」。
このニュースを聞いた女友達から、「どっちのがんも、どうにか早く見つからなかったの?」と聞かれました。私は即答しました。
「無理だったと思う」と。
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この連載について
雨月メッツェンバウム次郎
高学歴エリート集団だと思われがちな外科医の世界は、実は、毎日人を切り刻んでる特殊な世界です。現役医師が語る外科医の世界は、とっても不思議な世界。毎日、さまざまな患者さんと接し、手術をするなかで感じたことを、ありのままに語ります。not...もっと読む
著者プロフィール
雨月 メッツェンバウム次郎。アラサーの現役外科医。既婚。某国立大学医学部卒業後、外科医として働く。ほぼ毎日手術があり、年間200件近く参加する傍ら、年に1, 2回は海外学会へ、年に7回は国内の学会へ自腹で行く。 ツイッターでも呟いています。twitter @ugetsujiro noteでも書いてます。「cakes連載記事、あそこには書けないウラ話」https://note.com/drdolittle/m/m15f589680155