vol.1 下ネタ系東大女子がマッキンゼーに合格するまで

東大工学部から東大院に進学し、院生時代には学内賞を受賞して世界有数のコンサルティング会社マッキンゼー・アンド・カンパニーに入社。あまたいる芸人の中でも突出した異色の経歴を持つ、ワタナベエンターテインメント所属のお笑いタレント・石井てる美さん。将来は年収1億円も夢ではないエリート中のエリート街道を歩んでいた石井さんが、年収30万円のお笑いタレントに転身したのはどうしてだったのでしょうか。私たちにとって働くということは、キャリアとは何なのか、改めて考えさせられるインタビューとなりました。 前編では、石井さんにマッキンゼー入社までを語っていただきます。

まじめにがんばって、東大へ

—石井さんがマッキンゼーを辞めて入ったお笑いタレント養成所のワタナベコメディスクールでは、『もしドラ』の著者の岩崎夏海さんも講師を務めていますね。

石井てる美(以下、石井) そうです、そうです。岩崎先生はネタそのものにはあまり口出しをされないんですが、「君は坊主にしたほうがいい」とか、服装やルックスにダメ出ししたり、映画の話をしたり、少々変わった教え方をされていました。私はそれがおもしろくて、個人的にもいろいろお話させていただいていましたね。

—芸人さんにも今いろいろな経歴の方がいますが、石井さんは東大からマッキンゼー入社、そして芸人へと転身された異色の経歴が話題です。

石井 いえ、売れてもないのに経歴ばかり注目されて、ちょっと恥ずかしいんです…。

—すみません。cakesのインタビューでも、やはりそこから伺いたいと思います(笑)。就職とか、キャリアとか、仕事について、いますごくみんなが関心を持っていると思うので。
 昔から勉強はお好きだったんですか?

石井 小学生のころはぜんぜんできなかったんです。でも母がいわゆる教育ママで、中学受験の時に桜蔭学園とかを受けさせられて。

—おお、超難関校ですね。

石井 でも、ぜんぜんがんばっていなかったから、やっぱり落ちるわけです。その時、帰りの電車の中で母が泣いている横顔を見てしまって。子ども心にショックでしたね。なんとか受かった白百合学園に入学してからは、まじめにがんばるようになりました。

—お母さんの期待に応えようと?

石井 というよりは、まじめにやったらちゃんとできるようになったので、それで勉強がおもしろくなって。そこから中、高、大とすごくよく勉強していました。小学校の塾の先生たちからしたら「なんであいつが東大に!?」だと思います。でもそうやって、がんばってがんばって、努力で押し通していたおかげで、社会に出てから痛い目を見るんですけどね…。

—そうだったんですか…。じゃあ、痛い目のお話は後でくわしくお伺いするとして、まず、どうして東大工学部に進学されたんですか?

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芸人にならない理由がなかった—マッキンゼー出身お笑い芸人・石井てる美さんインタビュー

石井てる美 /cakes編集部

東大工学部から東大院に進学し、院生時代には学内賞を受賞して世界有数のコンサルティング会社マッキンゼー・アンド・カンパニーに入社。あまたいる芸人の中でも突出した異色の経歴を持つ、ワタナベエンターテインメント所属のお笑いタレント・石井てる...もっと読む

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コメント

kadokawaone21 7月10日に角川書店の単行本として、初の著書『私がマッキンゼーを辞めた理由』を出された石井てる美さん @terumi_tellme。本書の内容の紹介にもなっている、彼女のcakesでのインタビューはこちら!→ https://t.co/xVxa9tByz0  約5年前 replyretweetfavorite

ApRiiL_5th すげー経歴。後半が気になる。→ 約5年前 replyretweetfavorite

terumi_tellme ありがとうございまーす!(^▽^) 5年以上前 replyretweetfavorite