こんにちは、外科医の雨月メッツェンバウム次郎です。
いつものように私は日中に2件の手術を終え、白衣を脱いで友人宅へ向かいました。私の愛すべき友人たち、アラサーからミドサーにかけての独身こじらせ男子たちと、雨の夜に結婚話をするためです。いつものように女性たちが「明日早いので」とサッサと帰宅したのちに始まった、深夜の「こじらせサミット」。いや、「こじらせ7」「こじらせ王座決定戦」「こじらせて、夏」か。
以前書いたエッセイ「こじらせ男子が考える、結婚相手の選び方」で、私たち独身こじらせ男子は結局のところ
「結婚相手を選ぶとき、好みが合う人よりも、嫌いなことが合う人にしよう」なんて結論に達したのでした。
それはいいのですが、こじらせ男子たちはいまだ彼女もいない状況。年齢的なものを考えて、例えば今34歳だと、1,2年付き合ってから結婚するとしても、やっぱり次に付き合う子が最後の彼女なんだろう、というタイミングなんです。相手の年齢のこともあるし、子供の運動会のリレーでアキレス腱を切りたくはないし。
次の恋が、最後の恋。
そう思うだけで、もうとってもみんな慎重でchicken。ハイスペックで見た目も結構かっこいいし話も面白く、出会いだってお互い供給し合っているからそれなりにある。いわゆる「飲み会」で出会った子を食事に誘うということまでは日常的にしているのに、そこから先に進めない。「最後の恋のはじめかた」がわからない。
で、普通(?)なら2、3回会って食事して告白するか、もう終わるかという感じじゃないですか、相場で言えば。だけれど、「最後の恋」を探している彼らは、なかなかそうはいかないみたいで……。
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