会社は悪で社長は嘘つき」は真実なのか?

ドン・キホーテやジェイアイエヌ(JINS)の将来性に賭けて大成功し、4年連続、R&Iファンド大賞を受賞したファンドマネジャー、藤野英人さん。その藤野さんが先行き不透明な未来でも結果を出す方法を大公開します。今回は、「会社とは何か?」「社長とはどんな人物なのか?」がテーマ。働く人すべてが知っておくべき、社会の「表と裏」を明かします。

株式投資とは、日経平均の先行きを占うギャンブルではありません。売買のタイミングを相場の方向性ではなく、「成長する会社を見極めて」決めるのが投資の本質です。

しかし、成長する会社を探すこともまた簡単ではありません。

なぜならば、「会社はグチャグチャ」で「社長は噓つき」だからです。

投資が難しいのは「会社はグチャグチャで社長がウソつき」だから

では、どうすれば「成長する会社」を見つけることができるのでしょうか。

原則として私は、社長に会って、投資をするかどうかを決めています。私が知りたいのは「トップに立つ経営者がどのように現状を認識し、どんな経営戦略を持っているか」です。

会社の成長は、大部分は、社長で決まります。経営理念やビジョンを話すときに目を輝かせる社長は、信頼できます。トップが情熱を傾けない事業に、成功の芽はありません。

ところが困ったことに、社長に話を聞いたからといって、必ずしも会社の真実が聞き出せるわけではありません。私はこれまで、約6000人の社長に会ってきましたが、上場を果たした社長には、ある共通点があります。それは、「社長は、白い噓つきである」ということです。

「白い噓」とは、ついてもいい噓のことです。

ついてはいけない噓は、違法性や悪意があるものです。たとえば、結婚する気がまったくないのに、「結婚しよう!」というのは、ついてはいけない噓。「黒い噓」です。

一方で、どうしても結婚したい相手がいて、その人に「絶対幸せにするよ! 結婚しよう!」というのは、ついてもいい噓(白い噓)です。プロポーズをするときに、「幸せにしたいと思っているけど、そうはならない可能性もある。夫婦の30%は離婚するというデータもあるので、確率で考えると、もしかしたら離婚してしまうかもしれない。けれど、あなたとは70%の確率でずっと一緒にいられるよ!」と言ったとしたら、どうでしょうか。理屈はそうだとしても、女性は「NO」と言うでしょう。「そこは言い切ってよ!」と。

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投資バカの思考法

藤野英人

「25年間、私は『バカ』になって投資に全力を尽くしてきました。その経験とメソッドをこの本にすべて詰め込みます」 ――日本株ファンドの「ひふみ投信」で抜群の成績を残しているファンドマネージャーの藤野英人さん。投資のスキルをすべてのビジネ...もっと読む

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tamura_jp 社長は白い嘘 約4年前 replyretweetfavorite

YukariWatanabe 藤野さんの説明はいつも明確で優しい!私も胸をはって「洋書お薦めバカ」です! 約4年前 replyretweetfavorite