青が支配する世界—渡邊有紀写真展「内海」

ひさしぶりの連休となるシルバーウィーク。海外や国内に旅行に行くという方も多いでしょうが、いそがしくて予定を立てられなかったという方、青山のNORTON GALLERYではじまっている渡邊有紀写真展「内海」に足を運ぶのはいかがでしょうか? 待ち構えるのはやさしい線と複雑なにじみで構成された作品。絵画のように思えるこれは実は写真。いったい何をうつしたものなのでしょうか?

端的に美しい画面に見惚れていると、意識はいつしか、どこまでも広くて心地いい場へと運ばれていく。気持ちをそこに浸していると、ふと元の場所へ戻れなくなってしまいそうで畏れすら感じる—。そんな感覚を味わえる展示にご案内いたしたくおもいます。

東京青山、NORTON GALLERYではじまっている渡邊有紀写真展「内海」です。

タイトルの「内海」は、「うちうみ」と読むようですね。聞き慣れないことばのようにおもいますが、みなさんがよく知っているものを指しておりますよ。これは瀬戸内海のこと。今作の撮影地となっている瀬戸内の海を、愛情と親密さを込めて「内海」と呼んだのでしょう。

作品の成立過程はこうです。

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アート・コンシェルジュからの便り

山内宏泰

世に“アート・コンシェルジュ”を名乗る人物がいることを、ご存じでしょうか。アートのことはよく知らないけれどアートをもっと楽しんでみたい、という人のために、わかりやすい解説でアートの世界へ誘ってくれる、アート鑑賞のプロフェッショナルです...もっと読む

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コメント

masaki_kashiwa  いいなあ、青 約3年前 replyretweetfavorite