コレクション永久機関2 —コレクションの本質

蒐集原人とみさわ昭仁さんが、コレクションの本質について語る第二回! コレクターにとっての一番の悩みは収納スペース。しかしとみさわさんはその解決方法を「何も買わないこと」と言い切ります。何も買わないコレクターとはいったいなんなんでしょうか?

お金と、収納スペースの問題から、遅かれ早かれコレクターには限界がやってくる。もうこれ以上買い続けるわけにはいかない! という問題が。でも、集めることはやめたくない。じゃあ、どうしたらいいのか!?
それを解決するただひとつの方法は“エアコレクター”になることだ。エアコレクターとは、すなわち何も買わないでいるコレクターのこと。何も買わなくたって、コレクションの快楽は味わえるのだ!

……と、相変わらず何を言ってるかよくわかんないと思うので、ここで「コレクションの本質」について掘り下げてみる。

切手でも、レコードでも、カメラでも、アロハシャツでも、とにかくモノはなんでもいいんだけど、とにかく何かを集めている人のことを世間では“コレクター”と呼ぶ。そして、このコレクターという人たちは、当然のことながら人より「収集欲」が強いのだと考えられている。したがって、コレクターを突き動かしている原動力は「収集欲」である、と。ここまではいいね?


箱根のとある温泉には、店主が集めた河童コレクションがズラリと陳列されている。
人様のコレクションを見るのも大好きなわたしは、河童にはことさら興味がないのにも関わらず、毎年1回はここに来る。

さて、コレクターの人柄やコレクションという行為について語るときには、だいたいいつも「物欲」という言葉が登場する。というかコレクターと物欲は切っても切れないものだと、世間の皆さんはそう思っているはずだ。
だとすると、「コレクター」=「収集欲」=「物欲」ということになるのだろうか?

残念ながら、そうはならないんだなー。コレクターを突き動かしているのが収集欲であるのは確かだが、その収集欲は、必ずしも物欲とはイコールにならないんだ。つまり、物欲のないコレクターもいるわけ。誰のことかというと、わたしのことなんだけど。

ここで結論を先に書いてしまおう。人をコレクターたらしめる収集欲というものは、実はふたつの気質によって構成されている。そのひとつが、すでに述べてきたように物欲であるのは間違いない。では、もうひとつはなんだろうか? それは……整理欲というものだ。

コレクターの本質は「物欲」と「整理欲」。このふたつの気質によって成り立っている。

どのようにしてわたしがこの答えにたどり着いたのか。それを説明するためには、いまから15年ほど前、女房の親と同居していた昭島市から、千葉の松戸市にある自分の実家へ引越したときの話をしなければならない──。

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