マーケットは◯と◯の闘いである
投資家が、投資で稼ぐためには、まず何よりも「マーケット(株式市場)の正体」を理解しておかなければなりません。マーケットをいろいろなものにたとえながら、「マーケットとは何なのか」を考えてみましょう。
レオスの会議室には、1枚の絵がかけられています。文字美術家の遠山由美さんにお願いをして、つくっていただいた作品です。
この絵には、2つの漢字が隠されているのですが、わかりますか?
答えは、「牛」と「熊」です。
白の文字は「牛」、黒の文字は「熊」と書かれています。
マーケット(株式市場)では、角を下から上に突き上げて攻撃する牛(ブル)は「強気(買い)」を表し、熊(ベア)は、上から爪を振り下ろすため「弱気(売り)」を表しています。
すなわちマーケットは「牛と熊の融合によって形成される」と解釈できるわけです。
では、牛と熊は、どちらが強いのでしょうか。
強気と弱気は、どちらがチャンスなのでしょうか。牛(強気)ではないかと思う人が多いかもしれません。
本質的には「同じ」です。
なぜなら、株は「売り」と「買い」が結合しないと、売買が成立しないからです。売りたい人と、買いたい人がいるから、マーケットは成り立っています。この1枚の絵の中に、「牛」と「熊」の2つの意味を持たせたのは、「牛と熊に価値の上下はなく、同一である。売りと買いも、同一である」という、マーケットの前提を象徴的に表現したかったからです。
まずはこの原則を頭に叩き込んでおいてください。