アメリカの政治家は、民家のリビングルームで育つ

日本での政治家といえば、お固いイメージで身近な存在とは言いがたいものですが、なんとアメリカでは立候補者をふつうの家庭のリビングルームに政治家を招いて話を聞くという選挙活動が普及しているそうです。なぜ、一般市民がボランティア精神をそこまで発揮し、町や政治家を支えているのか。その理由をひもときます。

アメリカの民主主義をささえるもの

私が住んでいるマサチューセッツ州レキシントン町には「町長」という職がない。

町を運営するのは、町議会(Town Meeting)、行政委員会(Board of Selectmen)、タウンマネジャー(Town Manager)の三つの部門である。予算や条例を決めるのが町議会で、町の方針を決めるのが行政委員会、行政委員会の監督のもとに直接町政を運営するのがタウンマネジャーだ。
日本人にとってたぶん意外なのは、給与をもらっているのがタウンマネジャーだけという事実だ。住民の直接選挙で選ばれる21人の町会議員と5人の行政委員は、すべて無給のボランティアである。

幼稚園から高校まで一環した町の公立学校システムも、同じような形で運営されている。町議会が可決した予算の詳細と学校の方針を決めるのは選挙で選ばれた無給ボランティアの5人の教育委員で、学校の具体的な運営の責任者が有給の教育長だ。

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アメリカはいつも夢見ている

渡辺由佳里

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コメント

hal_31 興味深い。民主主義のあるべき姿、なのかな。 3年以上前 replyretweetfavorite

yamboox #これはすごい 3年以上前 replyretweetfavorite

saeko_ok 政治家にはこんな風に身近な代弁者であって欲しい。日本は制度がおかしさを助長した面もあるのだな。 3年以上前 replyretweetfavorite

masa_koz 戸別訪問禁止が日本政治の健全発展に与えた悪影響は凄まじいのであろうな。 3年以上前 replyretweetfavorite