女オンチな女たち

一億総ジャンヌ・ダルク時代?—vol.10

自分で設定した美意識やルールが多くがんじがらめになっている現代の女性たち。深澤真紀さんは、「かわいいおばあちゃん」というのもそういった美意識が生み出した呪いであり、自分は「いじわるばあさん」になりたいのだとか。女性たち自身によって、あるいは社会からの圧力によって生まれている「ロールモデルの呪い」から、女性たちが自由になるにはどうしたらいいのでしょうか?

いじわるばあさんになりたい!

岡田 前回の話につながると思いますが、私、昔から、人生のピークを50歳くらいのところにもってきたい、という願望を持っていたんですよね。アスリートやアイドルは10代20代の若い頃にバッと世の中に出て活動ピークが来て、あとの人生はその貯金で食っていくようなところがありますよね。あるいは、「30歳までにモノにならなかったら田舎に帰って家を継ぐ」と期限を決めることで、好きなことを存分にやるピークを早めに設定する人とか。それでいうと私は「50歳前後から頑張ろう」という目標設定で。

深澤 なるほど、私はもう48歳ですが(笑)。

岡田 だいたいその年齢くらいまでに自分の生き方がまとまって、大成功はせずとも、世の中から「いっぱしの人ですね」と見なされていればいいかな、っていう。ただ、この計画はあまりに若いときから立てたがゆえに、「老い」が勘定に入っていないんですよ。35歳の今でさえ、もう20代と同じようには動き回れないと感じている。となると、スケジュールをゆるめに組み直さないといけない。60歳ピークくらいですかね。

深澤 私は「自分の意志で人生を切り拓いたこと」があんまりなくて、「やりたくないことやできないことは、あんまりしないようにしよう」とか、「これをやってみたら?」と誘われたことをやったりして、ある意味では流されてここまできちゃったんですよね。
 だから48歳になって、「まあまあおもしろい中年」になれたことと、「いい感じで若い人に馬鹿にされるような中年」になれたのはよかったと思う。

岡田 ん? 若者に馬鹿にされるような中年になりたかったんですか?

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女オンチな女たち

岡田育 /深澤真紀

「草食男子」「肉食女子」という言葉を生み出したコラムニスト・深澤真紀さんと、cakesの「ハジの多い腐女子会」や「ハジの多い人生」でもおなじみ、編集者・文筆家の岡田育さん。共通点が多いのに、じっくり話したことがないというおふたりが、「...もっと読む

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コメント

OsamubinLaden 「深澤 私には「なりたくないタイプのばばあ」っていうのが三つあって、「呪いをかけるばばあ」がその一つ」  約2年前 replyretweetfavorite

consaba 「48歳になって、「まあまあおもしろい中年」になれたことと、「いい感じで若い人に馬鹿にされるような中年」になれたのはよかったと思う。」|深澤真紀 @fukasawamaki +岡田育 @okadaic 約2年前 replyretweetfavorite

yumipsekip 「「ロールモデル」っていうのも呪いだから」!!!! 正中線撃ち抜かれた(笑) 約2年前 replyretweetfavorite

rhiroko ——「完璧な一人のロールモデルを求めるんじゃなくて、いろんな人の「なんかいいな」と思うところをちょっとずつ拝借して」 約2年前 replyretweetfavorite