授業料が約100万円!? アメリカンドリームの講義

「アメリカンドリーム」という言葉が存在する通り、アメリカでは「成功してお金持ちになる」ことを真剣に目指す人が多いそう。しかし、そんな経済的成功を目指す人々が集まる人気ビジネスセミナーに渡辺由佳里さんが参加してみたところ、努力してお金持ちになる意味に疑問を感じたそうで……。ビジネスで生活に必要以上のお金を生みだす意義はどこにあるのでしょうか?

アメリカン・ドリームを目指す5日間

この連載の第1回で7000人が集まる世界一の人生セミナー体験談をご紹介した。

あれだけでも「私にはついていけない熱気」とたじたじしていたのだが、ひょんなことから、同じトニー・ロビンズの、さらに濃厚な「ビジネス・マスタリー 」というコースに招待された。昨年末に発売されたとたんベストセラーに踊り出た『Money Master the Game』は「financial freedom(経済的に余裕がある状態)」を達成する方法を説くもので、「ビジネス・マスタリー」のコースは、この本の内容に関わるものらしい。


撮影:John Eberts

ありがたいのだが、正直私はたじろいだ。

夫の家族やその知り合いには典型的なアメリカのWASP+経済的成功者が多い。典型的な経済的成功に対する興味が先天的に欠如している私にとって、彼らの真っ直ぐ過ぎる成功への情熱に取り囲まれるのは疲れるものである。とくに私は、子供のころは『窓際のトットちゃん』そっくりで、今でも長時間座って人の話を聞くのが大の苦手なのだ。

100万円前後もする「ビジネス・マスタリー」のコースに来るのは、それだけ経済的成功についても真剣な人に違いない。そんな人々に5日間囲まれるのはちょっとどころでなく怖い。考えるだけで胃が痛くなったのだが、「人間ウォッチング」を人生の趣味とする者としてこんな好機は逃すべきではないだろう。迷ったすえ、「えいやっ」と腹を決めて夏のセミナー開催地のラスベガスに飛んだ。

勉強セミナーなのにフェスのノリ?

ところで、アメリカでもトニー・ロビンズに対する人々のリアクションはほぼ2つに分かれる。

「彼のおかげで人生が良い方向に変わった」という大絶賛と、「カルト的な匂いがする」という猜疑心である。

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アメリカはいつも夢見ている

渡辺由佳里

「アメリカンドリーム」という言葉、最近聞かなくなったと感じる人も多いのではないでしょうか。本連載では、アメリカ在住で幅広い分野で活動されている渡辺由佳里さんが、そんなアメリカンドリームが現在どんなかたちで実現しているのか、を始めとした...もっと読む

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YukariWatanabe トニー・ロビンズを生で2回体験(^^) https://t.co/7VzDe66nwI こちらはビジネスマスタリーのコース>https://t.co/pkxOF4Yiuz 私は成功に興味ないけれど、非常に面白かったです。 https://t.co/nGPN8u13wL 約4年前 replyretweetfavorite

kamosawa 一周まわって意義のはなしになるのか: 5年弱前 replyretweetfavorite

YukariWatanabe 先ほどの藤野さんの記事とも関連することですが、こういう視点もあるというのをご紹介したかったのです。> https://t.co/pkxOF4Yiuz 5年弱前 replyretweetfavorite

RieDorji 人生他人に貢献してこそ意義があるものです。RT 5年弱前 replyretweetfavorite