てれびのスキマ(以下、スキマ) 加藤さんはずっと爆笑問題が好きなんですよね?
加藤千恵(以下、加藤) 『ボキャ天』で再浮上してきた頃におもしろさを知りました。ちょうど『爆笑問題の日本原論』(宝島社、1997年)も発売された時期で。もちろん、ずっと『爆笑問題カーボーイ』(TBSラジオ)を聴き続けてます。
スキマ うんうん。
加藤 だから渋谷のライブハウス『ラママ』も、私は爆笑問題を入り口にして存在を知った感じです。渡辺正行さん主宰の『新人コント大会』も上京してからすぐに行ったくらい。
スキマ その頃も出てました?
加藤 もう出てませんでした。でも『ラママ』って言葉だけで「あ、聖地だ!」みたいな。
スキマ 爆笑問題と『ラママ』といえば、「コーラスライン」※でネタを10分以上やったとか……。
※観客の一定数が「つまらない」と判断して手を挙げたら強制的にネタを終了させられてしまうコーナー
加藤 色々伝説があるんですよね!
スキマ ウンナンと爆笑問題の関係で好きなのが、『笑いの殿堂』(フジテレビ系 注)で共演してて。
—— ウンナンがメインで、爆笑問題は5番手くらいの位置づけでした。
スキマ 太田さんが一方的に嫉妬して、「ウンナンなんておもしろくない!」みたいな暴言を言ったとか。すぐにメンバー打ち解ける田中さんに「コイツ、信用できない」って悪態ついてたりとか(笑)。
加藤 絵が浮かびます(笑)。
スキマ やっぱり太田さんのひねくれてる感じがすごい好きなんですよね。
深夜ラジオから飛び出す超名言
スキマ 朝井リョウさんとのラジオのきっかけってなんだったんですか?
加藤 飲み会でご一緒したニッポン放送の方が「深夜ラジオは、どうしてもミュージシャンや芸人さんに偏っちゃうから、異なるジャンルの方に頼みたい」というところですね、スタートは。
スキマ それ、すごいなぁ。
加藤 もともとは、飲み会とかでよく会う西加奈子ちゃんと朝井リョウくんと私の三人へのオファーだったんです。でも、加奈子ちゃんって毎日夜22時台に寝ちゃうから、そんな時間は無理ってなって。
スキマ 時間的に無理と(笑)。
加藤 そう。それで私と朝井くんがラジオ好きだったので、やらせていただくことになりました。
スキマ この間の放送がものすごく印象に残ってて。加藤さんが「泣いた」っていう……。
加藤 そう、『オードリーのオールナイトニッポン』でのことですよね?
スキマ はい、とっても共感したんです!
加藤 良かった、うれしい! 泣きますよね、あれは。
スキマ お二人のラジオの7月3日放送ぶんの冒頭で、加藤さんがその件に触れて。すでに僕も『オードリーのANN』を聴いていてグッと来るくだりだったので、文字に書き起こそうかなって思ってたんです。