A.核家族ながらも、見てるこっちが照れるほどラブラブな荒岩夫婦、罪なほどモテる長男まこと、自由すぎる長女みゆきなど、個性派ぞろいの荒岩家4人家族……のほか多数!
漫画クッキングパパの特徴のひとつが、登場人物の多さ。登場人物がひとりいれば、その妻や夫や恋人、友人、親戚と数珠つなぎのように次々と色々な人物が登場し、登場人物の多さでは三国志かクッキングパパかというところまで行っている。 ここではせめて最低限、主人公のクッキングパパ、荒岩の家族だけでも確認しておこう。
家系図©うえやまとち/講談社
荒岩の妻・虹子は博多の新聞社・ニチフク新聞文化部に勤める新聞記者。家事は苦手だが仕事と家族を愛し、明るく行動力に満ちたムードメーカーだ。
荒岩と虹子の出会いは大学時代、博多大学と博多女子大の新聞部の交流会「カレーを食べる会」でのこと。荒岩は新聞部ではないが、新聞部の友人に料理のうまさを見込まれ「うまい料理を持っていって女子たちにいい顔をしたい!」と泣きつかれてしぶしぶ参加している。 その「カレーを食べる会」で、メイン料理であるカレーを作るのに苦戦していたのが虹子だったのだ。荒岩はジャガイモの皮もむけない虹子を見かねて、代わりにカレーを作ってあげる。これだけ見ると困っている人を放っておけない荒岩にとってはなんてことない行動。
でもその後もニコニコと朗らかに飲み、おいしいおいしいと言ってたくさん料理を食べる虹子の様子を荒岩は「よく飲むなーっ」と言いつつ優しい表情で見つめている。虹子もそんな荒岩に安心感を抱いたのか、酔っぱらって荒岩の膝を枕に寝てしまう。初めて会ったときから、もうお互いに運命の人に出会ったかのように自然と距離を縮めるふたり。この「カレーを食べる会」の帰り、荒岩は酔いつぶれた虹子をおんぶしてアパートまで送り届けているが、酒好きの虹子の飲み過ぎをケアする様子も、この学生時代からから今まで変わらない。
見てるこっちが「もう、仲良すぎなんだから~!!」と照れてしまうほどロマンチックで仲良しの夫婦なのだ。
「カレーを食べる会」の数日後、荒岩にエクレアを届ける虹子。すでにいい雰囲気 ©うえやまとち/講談社
荒岩の超かっこいいセリフ!©うえやまとち/講談社
息子のまことは幼少期から超がつくほど理想的ないい子で、荒岩が風邪で寝こんだときに料理を作ったり、両親が忙しいときには自ら妹のみゆきの幼稚園のお迎えに行ったりするという面倒見のよいパーフェクトなお兄ちゃんぶりを見せている。
もちろんこんなまことがモテないわけがない。小学生の頃から彼女がいて、さらに幼なじみの女子からも好かれ、その三角関係は今でもゆるゆると継続中。そしてその間にも何人かの女の子から好意を寄せられているほどのモテっぶり。高校のときには本命の彼女がいるのに後輩女子に告白されてデートをするなど、かなりのモテ男子に成長しているのだ。あのかわいかったまことが、女を泣かすようになっているんですよ……!!!
「ほんとにカワイイヤツだな」というセリフ、けっこう聞き捨てならない ©うえやまとち/講談社
現在は沖縄の大学に進学し、東京の大学に進学した本命彼女とは遠距離恋愛になっているが、現在も同級生の女子から思いを寄せられている。まことは罪な男に成長してしまったようだ……。
娘のみゆきは幼稚園の頃から友達も多く、外で遊ぶのが大好きな超活発な女の子。アクティブすぎて、小学校低学年のときには登校時に寄り道し、野良猫を追いかけていたら海まで出てしまい、学校を半日盛大にサボるというなかなかアナーキーっぷりを発揮している。
みゆきはフリーダム! ©うえやまとち/講談社
無事でなにより ©うえやまとち/講談社
こんなふうにおてんばで、喜びや驚きなどを「うきゃーっ」のひとことで表現してきたみゆきだったが、さすがにいまは小学校高学年なのでちょっとおとなしくなった感があり、もう「うきゃーっ」とも言わない。しかしひとりで飛行機に乗って兄のいる沖縄に行ったりと相変わらずの行動力を発揮している。
根っからのアウトドア派だけれど、意外にゲーマーという側面もある。幼稚園のときから何人かの男の子を好きになったりしてはいるけれども、いまのところまことのようにモテまくるというわけではなさそう。沖縄に飛び出した兄に続いて、持ち前の行動力を活かして今後どこまで行くのか、ちょっと期待してしまう。
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