人工知能ビジネス

あきんどスシロー、人工知能で待ち時間の予測精度を3割改善

あきんどスシローは休日の2時間待ちを解消すべく、スマートフォンアプリで来店予約ができるサービスを開始しました。独自のアルゴリズムで待ち時間を推定して顧客に通知し、待ち時間を減らしました。 さらに精度を上げるため、店ごとの顧客の動向を学習し、予測に反映させています。

郊外に展開するあきんどスシローの店舗

 機械学習を活用して待ち時間の予測精度を2〜3割改善したのが、回転寿司最大手のあきんどスシロー(大阪府吹田市)だ。休日に2時間待ちといった状況が多く発生しており、「顧客の満足度を引き下げかねない」(スシローの田中覚情報システム部長)との状態が続いていた。そこで待たずに入店できるよう、スマートフォンのアプリで来店を予約できるサービスをこの3月に始めた。

 席に案内する時間を独自に推定  アプリ経由で来店予約をする方法は2種類ある。まずは、来店日や時間を決めて座席を確保する、一般的な事前予約の方法である。もう1つは、アプリからその日(当日)の、個別の店舗での来店を申し込む方法だ。


順番待ちの整理券を“発券”できるアプリの画面

 スシローの店舗では、事前予約なしで来店した顧客は、店頭の発券システムで整理券を取り、その番号順に呼び出される。この順番待ちが、来店しなくても(来店する前でも)できるというものである。この方法で順番待ちを申し込むと、席へ案内する時間の30分前と10分前に、アプリにその旨の通知が配信される。それを見て、間に合うように来店すれば、待ち時間ほぼゼロで着席できる。

 席に案内する時間は、アプリから順番待ちを申し込んだ時点での待ち人数などから推定している。そのアルゴリズムは、スシローが独自に開発したものだという。  予約の仕組みを、このような2段構えにした理由を、執行役員マーケティング本部長の森井理博氏はこう説明する。「一般的な予約の仕組みでは、混雑時間帯への予約集中を回避できず、予約できなかった人は結局は並ぶ必要がある。これでは抜本的な不満解消にはつながらない」。  この機能は、アプリと発券システムとを連携させる必要があったことから、席予約のASP(アプリケーション・サービス・プロバイダー)などを利用するのではなく、イチから自社開発して実現した。

一部店舗で展開中のテイクアウトサービスを、間もなく全店展開

アプリは140万件以上普及

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コメント

yousei_coding ”回転寿司最大手のあきんどスシロー(大阪府吹田市)だ” https://t.co/0z0ESCTdaM 2年以上前 replyretweetfavorite

vq8pv ふむふむ。自社開発か。 4年以上前 replyretweetfavorite

inutaku_ これを自社開発したスシローすごいな→"曜日・店舗別に30分ごとの待ち時間を学習し、予測する。40店舗×7日×24時間×2(30分おき)で13万4400パターンに上る" ・ 4年以上前 replyretweetfavorite

key3 スシローかっこいい。 4年以上前 replyretweetfavorite