ようわからんおっさんってどこのオフィスにもいますよね。
キレやすかったり、嫌味っぽかったり、不安感をあおったり、結局何が言いたいかわからなくて、でも話した後、なんとなく嫌な気分になる。
こうしたおじさんたちのことを「マウンティングおじさん」と呼びます。
まっとうな人間ならば、むやみやたらに相手を傷つけたりはしません。しかし、マウンティングおじさんたちは、あなたを攻撃し、委縮させ、自分の方が偉いと見せるのに必死なのです。彼らはその野生の本能をもってして、あなたが嫌がる急所を的確についてきます。
マウンティングおじさんはなぜこんなことをしてくるのでしょうか。
それは自信がないからです。
マウンティングおじさんは、本当にえらい人にはあまりいません。中途半端なポジションに点在しています。
おじさんは今まで頑張ってきました。自分が正しいという道を進んできました。しかし年齢と役職が上がるにつれ、そろそろ会社でのゴールも見えてきます。
そこに颯爽と自分より若く能力がある人間が現れたとしたら、おじさんは意識的、無意識的に嫉妬に狂います。嫉妬を感じる部分は自分が劣等感を感じる部分です。
女の嫉妬よりも男の嫉妬は恐ろしいものです。あらとあらゆる方法を使ってあなたを貶めようとするでしょう。
しかしながら、この他人の劣等感を過度に刺激してしまうタイプの人間がいます。
それが社会人モロ出し病です。
この人間は自分が相手の劣等感を刺激する存在だとは全く気付いておりません。逆に言えば悪意にさらされたことがない、ピュアな存在です。
若すぎる、いい大学出身、社名がいい、女だ……
自分の持ち物が相手の劣等感を刺激するなんて考えたこともなく、自分の発言が相手にどういった印象を与えるか、まったく考えていない。
ありのままの自分見せすぎ
なタイプです。
素直なことはいいことです。しかし、不用意に攻撃にさらされる必要はありません。
自分を守るためにはどうしたらいいでしょうか。
それはまず、相手に優越感を持たせること。
相手は、自分が上だと見せたいのです。それでしたらまずこちらから提供してあげましょう。
そして、次に相手の劣等感を刺激しないよう、決して自分のプラスポイントを見せないことです。この二つを見せると相手は自分が受け入れられたと勘違いを起こします。
そうなるとどうなるでしょうか。不思議なことにあなたの話を聞いてくるようになるのです。