イメージはかっこいい「外国人男性」の罠
前回国際結婚コンサルタントの塚越悦子さんをご紹介した。日本人女性の国際結婚を積極的に支援している彼女だが、しかし、漠然と「国際結婚」に憧れている日本人女性に不安も覚えている。
私も国際結婚組なので「日本人の女は外国人の男に弱い」というステレオタイプを押し付けられるのは嫌なのだが、塚越さんによれば、「外国人(とくに白人男性)」というスペックを重視する日本人女性は、外国人男性を人としてじっくり見極めずに安易に受け入れて夢中になってしまう傾向があるという。人そのものではなく、「外国人男性」というイメージに恋をする女性は、外国人pick-up artist(ナンパ師)の餌食になりやすい。
東京に住んでいた1980年代後半、私のまわりには欧米出身の友人・知人が多かった。その中には、母国では絶対にモテないタイプなのに、複数の日本人女性と付き合っている男性がけっこういた。彼らが狙うのは、可愛いけれど英語(フランス人の場合にはフランス語)があまりできない日本人女性だった。仲間が集まるパーティで彼氏がその女性についてすごく失礼なことを言っていても、本人は何を言っているのかよくわからないからニコニコ笑顔でいる。そいつがどんなに嫌な奴なのか忠言してあげたかったが、私の立場からは「余計なお世話」なので我慢して口をつぐんでいたものだ。
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