常識を疑え! 誰もやってないことで成功すればそれだけで世界一だ!

東京・下高井戸にある異色の創作うどん屋「JAZZ KEIRIN」。グルメ雑誌で「東京No.1のカレーうどん」と認められる名店である。店主の破天荒な人生を綴った自伝『タワシ王子の人生ゲーム』(ポプラ社)より、JAZZ KEIRINの立ち上げに纏わる秘話を、一部公開します。

常識を疑い、そして自分の目で確かめる。

 創作うどんを売りにする店にしようと決めていた。俺のような素人が王道を行こうとしたって老舗に勝てるわけがない。うちの店でしか食べられない創作うどんで勝負するしかない。なかでもカレーうどんを柱にしようと考えていたので、カレーに関する情報も集めまくった。スパイスや小麦粉に関する文献も、目を皿のようにして読んだ。そのへんの国産よりも優れたオーストラリア産のうどん用小麦があることがわかった。

 もちろん、讃岐地方をはじめ国内に優れたうどん用小麦はいくつもある。しかし希少な優良国産小麦が、昨日や今日うどん屋を開いたばかりの東京の素人の手に入るわけがない。そんなものは老舗がとっくに押さえている。小麦粉はオーストラリア産を使うことに決めた。うどん用の小麦粉は国産が輸入物よりも良い。手打ちの方が機械打ちより旨い。これらは間違った常識だ。もっともらしい能書きに騙されてはいけない。希少な国産小麦は輸入小麦より高価だ。手打ちのほうが機械打ちよりも人件費がかかる。値段が高い物は良質。日本人がもっとも陥りやすい常識の罠だ。

 輸入タワシの商売をするなかで、世の中には間違った定説やカビの生えた常識がたくさんあることを俺は学んでいた。なにか新しいことをはじめるときには、必ず自分の手で調べ、自分の目で確かめるほうがいい。

最初に成功すれば、その時点では世界一
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タワシ王子の人生ゲーム

栂野眞二

都内で「JAZZ競輪」という異色のうどん屋を経営する栂野眞二氏。海外で起業し、「タワシ王子」と呼ばれるほど大成功したものの、その生活を捨てて競輪の旅打ちへ・・・そしてはじめた創作うどん屋の大繁盛。普通の人の何倍分もスリリングで濃密な人...もっと読む

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コメント

gateballism なんで創作うどん屋の名前が「JAZZ KEIRIN」なんだろ?好きなもの並べたのかな? 約3年前 replyretweetfavorite

sizukanarudon 栂野眞二@JAZZKEIRIN https://t.co/jfw3MtV7JG 機械を上手に使えば、旨い手打ちとなんら遜色ない麺を打てる。 1番おいしい麺が打てるのは、気温25度、湿度30%、塩度13%、加水率48% 約3年前 replyretweetfavorite

mario_mandala 本からの抜粋。立ち読みしてみてください。> 約3年前 replyretweetfavorite