​「何かお持ちいたしましょうか?」で見える格差社会

お酒を飲んでいる時にしばしば店員から言われる「何かお持ちいたしましょうか?」という言葉。もしかしたら、ちょっと嫌だな、なんて感じる方もいらっしゃるかもしれません。この言葉を使わない派のbar bossa店主・林伸次さんですが、林さんが海外のレストランで「何かお持ちいたしましょうか?」と言われた時、この言葉をちょっと違った響きに受け取れたそうです。そこにはどんな理由があるのでしょうか。

店員はなぜ「何かお持ちいたしましょうか?」と聞くのか

いらっしゃいませ。
bar bossaへようこそ。

飲食店で、グラスが空になったお客さまに、店員が「何かお持ちいたしましょうか?」と聞くことがあります。

これ、僕はそんなには言いません。というのは、かつてバーテンダー修行したお店・フェアグランドでは「言わない」という決まりになっていて、それが身体に染み着いてしまって、あまり言えないんです。そのフェアグランドのボスの中村悌二さんが「言わない」ことにした理由は、こうです。

1.お客さまは自分のペースで飲みたい。

2.大人なんだし、バーに飲みに来てるんだから、おかわりが欲しくなったら、自分で注文する。

3.そして何より、誰かと話をしている中に割り込んでしまうと、話が中断されて不快だ。

なんとなく納得していただけると思うのですが、ところで、この「何かお持ちいたしましょうか?」は、お店によってはマニュアルになっていて、店員はグラスが空になったら言わなければならない、という場合も多いと思います。

ここには二つ、お店側の意図があります。

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ワイングラスのむこう側

林伸次

東京・渋谷で16年、カウンターの向こうからバーに集う人たちの姿を見つめてきた、ワインバー「bar bossa(バールボッサ)」の店主・林伸次さん。バーを舞台に交差する人間模様。バーだから漏らしてしまう本音。ずっとカウンターに立ち続けて...もっと読む

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コメント

kuma_kuma プロのバーテン、前川 純平ちゃんのコメントを待つw http://t.co/31LHns6rzz 4年弱前 replyretweetfavorite

etcetra 「何かお持ちいたしましょうか?」で見える格差社会| 4年弱前 replyretweetfavorite

t_take_uchi 「何かお持ちいたしましょうか?」で見える格差社会| 4年弱前 replyretweetfavorite

sizukanarudon 「何かお持ちいたしましょうか?」で見える格差社会 林伸次@bar_bossa https://t.co/rTQzVScSMp 僕も「何かお持ちしましょうか?」と店員さんに言われるの好き。 初めて行く店なのに、いきなりタメ口で話かけてくる店は、2度と行きたくない…と思ってしまう。 4年弱前 replyretweetfavorite