山内宏泰
デザインには力がないのか?——「20世紀琳派 田中一光」展
LOFTのロゴ、無印良品のロゴなどを手がけた20世紀日本グラフィックデザイン界の巨星、田中一光。現在、京都dddギャラリーでは、「20世紀琳派 田中一光」展が開催されています。色鮮やかに、シンプルに、日本の伝統美を表した彼の作品は、見る側にデザインが人に与える効果と影響力を実感させます。
東京オリンピックのエンブレム問題で様々な議論が巻き起こっていますが、「デザイン」とは何なのか、本展覧会の作品を通して改めて考えてみませんか?
古くていいものならいくらでもある京都の街で、あえて比較的新しいアートに触れてみたくおもいます。場所は地下鉄・太秦天神駅のほど近く。国宝・弥勒菩薩半跏像を有する広隆寺にも歩いて行ける地点に、京都dddギャラリーがあります。
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この連載について
山内宏泰
世に“アート・コンシェルジュ”を名乗る人物がいることを、ご存じでしょうか。アートのことはよく知らないけれどアートをもっと楽しんでみたい、という人のために、わかりやすい解説でアートの世界へ誘ってくれる、アート鑑賞のプロフェッショナルです...もっと読む
著者プロフィール
ライター。美術、写真、文芸その他について執筆。著書に『写真のフクシュウ 荒木経惟の言葉』(パイインターナショナル)『写真のフクシュウ 森山大道の言葉』(パイインターナショナル)『上野に行って2時間で学びなおす西洋絵画史』(星海社新書)『写真のプロフェッショナル』(パイ インターナショナル)『G12 トーキョートップギャラリー』(東京地図出版)『彼女たち』(ぺりかん社)など。東京・代官山で毎月第一金曜日、写真について語るイベント「写真を読む夜」を開催中。東京・原宿のスペースvacantを中心に、日本写真を捉え直す「provoke project」開催中。
公式サイト:http://yamauchihiroyasu.jp/