送金はどこに消えたのか?

たった2回目の交渉で、思ってもいなかったほどの好条件で場所が確保できた。次にしなければならないことは、細かい契約内容の決定と、それから手付金の支払いだった。セブ滞在は残すところ2日。僕は予定通りアメリカに帰れることができるのだろうか?

 契約から一夜明けた木曜日。僕はまず午前中に契約したスペースを下見にいった。まだ現実感が湧かない。昨晩のうちに、すでに雇っている3人のフィリピン人スタッフに連絡をつけておいた。現地で集合すると、僕らは3階にある「トリックアートミュージアム」へと足を踏み入れた。ここは大きな騙し絵がたくさん飾ってある一種のアトラクションで、入場に一人200ペソも取られる。できた時には2時間も並ぶような行列ができて大にぎわいだったというが、今では人影もまばらだった。このミュージアムがある場所が分割され、そこに僕らの学校ができるのだ。

図面を片手に持ちながら、みんなで歩き回ってみる。とにかく広い!

 この場所をいったいどんなふうに使っていくのか……。気分が高揚するのがわかった。しかし、浮かれてる場合じゃない。まだ何も始まっておらず、やらなければならないことはたくさんあった。

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フィリピンで起業しました

松井博

2015年6月6日、フィリピンのセブ島にて英語学校を開校しました。起業への思いや、設立までの「フィリピンあるある」などなど、思い立ってから9ヶ月間の足取りを綴っていきます。

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コメント

ISU_instant これ読んでると起業ってほんと大変だなと思う。一度経験しているだけでかなり違いそう。 - 4年弱前 replyretweetfavorite

100nasu このシリーズとても面白い(^^) ハラハラドキドキワクワク! ⇒◆ 4年弱前 replyretweetfavorite

Matsuhiro 今週はついに手付金を払うところ。しかし、お金が着いてない!恥絵mて体験した「フィリピンあるある」でした。 4年弱前 replyretweetfavorite