ドラえもん』から考える日本人のジェンダー観【第8回】

20〜30代女性に「ジェンダーモデル」を提示してくれた『セーラームーン』。しかし、一方で同じく人気作品である『ドラえもん』にも、さまざまなジェンダー的要素が散りばめられていると稲田豊史さんは言います。「しずかちゃんが理想の女の子」「ドラえもんは“お兄ちゃん”的存在」……もう1つの国民的アニメにひそむジェンダー観に、牧村朝子さんと稲田さんが鋭く切り込んでいきます!

あるある! セーラー戦士の色分け問題

牧村 だんだんジェンダー論になっちゃいましたね。今回取ったアンケートでも「子どもの色選び問題」について書いてくださっている方がいました。「マーキュリーは髪の毛が青色でショートカットだったから不人気だったのかもしれない」っていう意見は鋭い!

稲田 武内先生は、5色に色分けされている戦隊ものの5人チームを『セーラームーン』を創作するうえでのヒントにされていたそうです。牧村さんはセーラー戦士の色分けに関してどう思われます?

牧村 私個人としては、亜美ちゃんやまこちゃんを見て、男の子っぽいとか、男の子色を身につけているとは思いませんでした。でも変身セットを買う時に「マニキュアの色が青ってどうなの?」っていうのはあって、当時そんなに好きではなかったマーズの赤いマニキュアを買ったというのはありました。自分が変身グッズを身につけたいと思った時には、やっぱり青っていうのは男の子色だったんですよね。キャラクターがどうこうじゃなくて。

稲田 男からすると、『セーラームーン』に親しめた理由の1つに「全員がピンク一辺倒じゃないから」というのがあるんですよ。緑の子も、青の子も、オレンジの子もいるから。もし全員が「女の子の色」の5人チームだったら敬遠したかも。

牧村 たとえば「まこちゃんが好き」っていうのは男性でも言いやすさがありましたよね。お嫁さんにしたいし、緑だし、みたいな。そこでハードルが下がってたのはあるだろうなあ。

ジェンダーモデルを考える時の「ドラえもん」
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セーラームーンから「女子」を読む!

稲田豊史 /牧村朝子

アラサー女子=セーラームーン世代の心理を『美少女戦士セーラームーン』の作品解釈とともに明らかにし、話題となっているのが、『セーラームーン世代の社会論』です。自身もセーラームーン世代であり、セーラームーンには一家言ある牧村朝子さんと、著...もっと読む

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コメント

nintaro ドラえもんをジェンダー目線で見たことなかったなぁ。☞ 4年以上前 replyretweetfavorite

Yutaka_Kasuga またもドラえもんをぶっこみました→ 4年以上前 replyretweetfavorite