安全性を重視するなら、日本の病院で処方される「サノレックス」がある。食欲を抑える作用があるが、重度の肥満症患者が対象で、服用期間は3カ月以内など使用条件が限られる。
この他、本来はダイエット向けではないが、抗てんかん薬の一部を減量のために転用するやからもいる。実際、食欲不振や体重減少などの副作用がある抗てんかん薬、「ゾニサミド」を服用した人は、服用していない人に比べて、1年後に平均3.3キロ多く減量したという米国での実験結果もある。
このように実際に効果が期待できるなら、リスクを承知で飲みたくなる気持ちも分かる。では、日本国内で一般に流通するダイエット系サプリは、本当に効くのか。効くなら、消費は伸びているはずだが、実は売り上げは減っている。