ハジの多い編集者たち
深澤真紀(以下、深澤) 最初にもお話しましたけど、私と岡田さんはどちらも「編集者」という仕事に就いていました。
岡田育(以下、岡田) 最近、それを強く感じたことがありましたよ。ご一緒させていただいていたTV番組「とくダネ!」の打ち上げのあと、私と深澤さんだけが某女性タレントさんの帰りを心配してアテンドしたじゃないですか。
深澤 二人して張り切ってアテンドしましたね(笑)。
岡田 通行人から守るようにして先導して「◯◯さん、タクシー乗り場こちらですよ! あとはお一人で大丈夫ですか?」みたいな感じで。それを見て他の出演者たちはぽかんとしていた(笑)。事務所のスタッフじゃないんだから、する必要ないんですけど、こういうのって編集者の性だと思いませんか?
深澤 「著者」的な存在に対してついつい世話をやいちゃうのは、一種の“編集者プレイ”ですね(笑)。ただ私の場合は「編集者」だったからそうなったんじゃなくて、そもそもそういうめんどくさい性格に理由をつけるために、編集者になったんだと思う。