女オンチな女たち

自分」なんてこの世で一番信用できない—vol.2

自分自身を「フェミニスト」だと言いきれないという岡田育さん。その理由は、「流れるプールを必要としている」から!? 不条理があるからこそ反抗が成り立つという、ハジの多い女・岡田育の「人生カウンターカルチャー」の姿勢とは。深澤真紀さんと岡田育さんの「女オンチ」対談第2回です。

「流れるプール」は必要なのか?

岡田育(以下、岡田) ところで、私、周囲から思われているよりも、ずっと男尊女卑的な思考の人間だと思うんですよ。

深澤真紀(以下、深澤) え、それってどういう意味で?

岡田 さきほど深澤さんがおっしゃった「自分のマチズモを抑えるためにフェミニストを名乗る」からの連想です。これは私が今まで「人生カウンターカルチャー」っていう姿勢で生きてきたこととも関係があるんですけど……。

深澤 人生カウンターカルチャー!(笑) 岡田さんらしい!

岡田 自分が普段、「何故我々は女性であるというだけで何かを強要されたり禁止されたりするのか、おかしい!」と吠えていられるのは何故かと、改めて考えてみると、世の中がまだまだ男尊女卑的な思想の元に回っているから、そして、私がそれと一緒に回っているから、なんですよね。差別や偏見、リベラルに対する保守、乗り越えていくべき過去、そうしたものが「流れるプール」のように存在していないと、私の「逆らう」行為は発生しないんですよね。

深澤 流れるプール、なるほど。

岡田 「流れに棹さす」ということわざがあります。よく「棹をさして流れに逆らう」という誤った意味で使われるんですが、本当は「棹をさして勢いに乗る」という意味。いつもこのことわざを思い出すんですよ。私、流れに逆らってるように見えて、誰より勢いに乗ってるんじゃないかと。誰より流れをエンジョイして、この流れが止まると何にも逆らえなくなって困るな、とさえ思ってるんじゃないかと。

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女オンチな女たち

岡田育 /深澤真紀

「草食男子」「肉食女子」という言葉を生み出したコラムニスト・深澤真紀さんと、cakesの「ハジの多い腐女子会」や「ハジの多い人生」でもおなじみ、編集者・文筆家の岡田育さん。共通点が多いのに、じっくり話したことがないというおふたりが、「...もっと読む

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コメント

koshian この岡田育さんにはすげえ共感する。逆らう対象がいないとつまんないんだよね……。自分が信じられないってのもよくわかる。だからコンピュータに任せるんだ俺はw 2年弱前 replyretweetfavorite

shiba710 岡田育さんの自省。“「主流」や「保守」や「マジョリティ」があるからこそ、マイナーでリベラルなカウンターカルチャー側でいられる” 約2年前 replyretweetfavorite

unpeu_G メインがあってのカウンターカルチャーなのか、ただ好きを求めていたらどうやら私はメジャーじゃない立場にいるらしい、なのか。 約2年前 replyretweetfavorite

kmt71995 長く抱いてきた気持ちに名前を付けてもらえた気分。プレイで女を楽しむことがあるところも、主流があって自分があると感じられるところも。主体性に欠ける気がして、コンプレックスとして抱えていたところでもあるけれど。 https://t.co/lOFbsmi9HP 約2年前 replyretweetfavorite