最近は学校でも話をする機会が増えた。 あるとき、小学校で「夢について語ってください」と依頼されて、僕は集まった子どもたちに「自分の夢は何?」と聞いてみた。 サッカー選手、ケーキ屋さんといった具体的な夢を持っている子ももちろんいたけど、まだはっきりしていなかったり、「自分の夢って何かわからない」という子のほうがずっと多かった。 子どもたちの表情を見ていて、僕は一つのことに気づいた。
「夢」という言葉が出た瞬間、顔をこわばらせる子どもが多いのだ。きっと、これまでに親御さんや先生から「あなたの夢は何?」と何度も質問されてきたためだろう(僕も聞いてしまったわけだけど)。
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