第2ラウンド〜交渉開始

納得できない図面を前に、僕は舐められているのを感じた。絶対にひっくり返し、好条件で折り返そう。僕はそう決めると、管理事務所へと足を踏み入れた。

 Jセンターの管理事務所のドアを開けると、僕は Leasing Department というプレートのついた部屋へと通された。机が島になっており、さらにその奥に小さな部屋がある。どうやらそこは、この部署のマネージャの部屋のようだった。

 そこには、シスビーと名乗る30代の女性が僕の到着を待っていた。彼女とはすでに何度かメールをやりとしていたが、実際に会うのは初めてだった。勝気な顔つきで、体格もかなり良かった。スーツ姿が板についていて、何ともいえない迫力がある。僕は席に着くと、図面を机の上に広げた。

  緑の部分が僕らに提示されたスペースだった。面積は336.7平米(およそ100坪)とまずまずだが、こんな変な形ではどうしょうもない。まともに使えるような教室を作れるとは、到底思えなかった。

 「こいつ、俺を舐めている。」

この続きは有料会員登録をすると
読むことができます。
cakes会員の方はここからログイン

1週間無料のお試し購読する

cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。

人気の連載

おすすめ記事

この連載について

初回を読む
フィリピンで起業しました

松井博

2015年6月6日、フィリピンのセブ島にて英語学校を開校しました。起業への思いや、設立までの「フィリピンあるある」などなど、思い立ってから9ヶ月間の足取りを綴っていきます。

この連載の人気記事

関連記事

関連キーワード

コメント

Matsuhiro 今回はいよいよ、具体的な契約開始!いい経験でした。 4年弱前 replyretweetfavorite