相手をほめておけばうまくいく」とは限らない

ビジネス書などでは「相手をほめればやる気を引き出すことができる」「よい人間関係を築くにはほめることが大切だ」などと書かれているのをよく見かけます。ところが、一生懸命に上司や部下をほめてみても何も変わらないどころか、かえって逆効果になった、という経験をした人もいるのではないでしょうか。作業療法士として生体リズムや脳の仕組みを使った人材開発を行っている菅原洋平さんは、「相手をほめておけばうまくいくとは限らない」と言います。

「おもしろい」と「わかりやすい」、言われてうれしいのはどっち?

 あなたが上司の前で、企画のプレゼンテーションをしたとします。そのあと、上司から言われてうれしい言葉はどちらでしょうか。

 ①「面白い!」

 ②「わかりやすい!」

 「人はなんでも、ほめられればうれしい。部下の力を引き出すにはほめるのがいちばんだ」。そう思っている人もいるかもしれません。しかし、実は、人の脳は大きく2つのタイプに分けられ、それぞれほめられてうれしい言葉とうれしくない言葉があるのです。

 「相手をほめればうまくいく」という言葉を信じて部下をほめていても、逆効果になってしまうのは、脳のタイプの違いに原因があります。したがって、部下の力を引き出したいときには、部下がどちらのタイプであるかを意識して、相手が喜ぶほめ言葉を選ぶ必要があるのです。

 さて、①「面白い!」を選んだあなたは、脳科学的にいえば、「ひらめきタイプ」(同時系)に分類できます。このタイプの人は、直感力や創造力が豊かで、斬新なアイデアを次々と提案することが得意です。創造性が求められる仕事で能力を発揮するのは、このタイプです。

 ですから、「ひらめきタイプ」の人がプレゼンテーションをしたあとで、上司から「わかりやすかったよ!」と声をかけられても、ほめられたという実感があまりありません。

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思いつきで行動してしまう脳、考えすぎで行動できない脳

菅原洋平

仕事がうまくいかない……。ビジネスパーソンであれば、誰もが経験する悩みです。仕事が思ったように進まず、安定的なパフォーマンスを発揮できなければ、ストレスも溜まりますし、会社に行くのも辛くなってしまいますよね。その原因は、能力? スキル...もっと読む

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コメント

next660 ||菅原洋平|cakes https://t.co/PYfw93trgZ 人ってそう簡単にパターン分けできないから、必ずしもこの通りとは思わないけど、上に立つ人は一応頭には入れといたほうがいいですね。 5年以上前 replyretweetfavorite

_daisylily "「わかりやすい!」と言われたほうがうれしいという人はどうでしょうか。こちらを選んだ人は脳科学的にいえば「堅実タイプ」(継次系)に分類できます。このタイプの人は計画性や安定力にすぐれているのでやるべきことをコツコツと取り組むことが得意 http://t.co/AEdrmqbCes 5年以上前 replyretweetfavorite

_daisylily "一生懸命に上司や部下をほめてみても何も変わらないどころか、かえって逆効果になった、という経験をした人もいるのではないでしょうか。" 5年以上前 replyretweetfavorite

sizukanarudon 思いつきで行動してしまう脳、考えすぎで行動できない脳|菅原洋平@activesleep https://t.co/w1Bgna0nky 僕は39歳だけど、 『若いですね!』って 言われても うれしくない…。 5年以上前 replyretweetfavorite