東京五輪エンブレム盗作疑惑
五輪のマークがベルギーの劇場のマークのパクリだったんじゃないか、という件が盛大に炎上しております。
五輪マーク自体は偶然の類似にすぎないという検証をしているデザイナーさんがいましたが、ネットには暇人が多いらしく、佐野氏がディレクションしたサントリーのトートバッグのデザインの元ネタが、どっかのパン好きの人のブログ画像のトレースじゃないか、とか、どっかのフリー素材のトレースじゃないかとか、どっかのガイジンさんのTシャツのトレースじゃないかなど、丹念に調べておられる方々がわきました。
フランスパンのネタに関しては、ブログの主さんも「あら、これコピペかしら?」と思っている模様です。
夏のクソ暑い時期に、どこにもいかずにネットに張りついて、これだけのネタを引っ張ってくる。これぞクラウドの力、ザッツインターネッツ、WEB2.0、ビッグデータ、100人のバカの知恵は1人の賢人よりも正しい!などなどの実践という感じがして、胸が熱くなります。
ネット民は、人の不幸があると集うのです。ネットで世の中ハッピーなんて幻想です。
エンブレムの件が真っ黒なのか、それとも、単なる偶然なのかはまだわかりませんが、サントリーのトートバッグについては該当賞品の取り下げが発表され、さらにサポートデザイナーによる「第三者のデザインのトレース」が行われた事実も佐野氏本人が認め、謝罪しました。佐野氏自身はトレースを知らなかったということですが、とりあえずワタクシが理解したことは、日本では、ネットで出回っているフリーの素材をコピペして商品に貼って「はいできました」というのが、プロのデザイナーがやっていることで、それで結構な銭がもらえてしまうらしい、ということです。