第7回】三木谷浩史(楽天会長兼社長)インタビュー

「もともとアマゾンを意識してビジネスを始めたわけではないし、結論から言えば、アマゾンが便利で何でもそろうサイトとなっても、うまくはいかないだろう」と語る三木谷氏。アマゾンにはない「買い物のワクワク感」「興奮させる仕組み」が、自社にはあるという。両社の比較から、楽天のグループ拡大・海外戦略まで、徹底的に聞いた。

店舗を駆逐するのではなく
支援して伸ばすことで勝つ

──国内でアマゾンが攻勢を強めている。

 もともとアマゾンを意識してビジネスを始めたわけではないし、結論から言えば、アマゾンが便利で何でもそろうサイトとなっても、うまくはいかないだろう。なぜなら買い物のワクワク感もなく、興奮させる仕組みがないからだ。過去につぶれた大型デパートがいい例である。

 われわれにはその仕組みがある。楽天というと一つのブランドのように見えるが、実は出店者4万店のブランドの集合体である。専門店一つ一つに特徴があり、個性が出せる仕組みを取っている。

 あくまでも楽天のビジネスモデルの基本は出店者を助け、その力を高めていくことである。出店するほうも努力や工夫を重ねて、しかも楽しいために、単純に安さだけを売りにするお店にはない強さがある。

 今や楽天市場には1億点以上の商品が並んでおり、「ないものがない」という状況に近づきつつある。私は今着ているスーツから下着まで楽天でそろえているが、価格競争力も圧倒的に強い。

 アマゾン型モデルはあらゆる店舗を駆逐していくが、楽天型モデルは店舗を支援して伸ばすことで自らも成長する、店舗中心のものだ。そうしたモデルのほうが世界の小売店や地場産業から求められている。時間はかかるかもしれないが、最終的にはわれわれのほうが持続可能なモデルだと証明されるだろう。

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楽天vsアマゾン 日本で勝つのはどちらだ!!【2】~ビジネスモデル対決

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2000年代から本格化したネットショッピング業界にあって、2大巨頭となった楽天とアマゾン。それぞれのビジネスモデルを分析、サービスの優劣を判定する。※この連載は、2012年12月15日号に掲載された特集を再編集したものです。Illus...もっと読む

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