第6回】アマゾンの急拡大を支えるマーケットプレイス & 満を持して参入するリクルート

アマゾンは、自身が直接仕入れて販売する他に、外部の出品者から商品を仕入れて販売する「マーケットプレイス」というサービスも提供している。個人向けのいわゆる“古本を売る場”から、法人向けが始まり拡大した同サービスの真実とは。一方で、楽天・アマゾン両社にとって手ごわいライバルとなりそうなリクルートの動きも見逃せない。(記事は2012年12月初旬のものです)

アマゾンの急拡大を支える
マーケットプレイスの真実

 スマートフォン関連の商材を輸入販売する神奈川県の男性は脱サラして数年で、年商5000万円に達した。ヒット商品を見つけたからだ。

 アマゾンは、自身が直接仕入れて販売する他に、外部の出品者から商品を仕入れて販売する「マーケットプレイス」というサービスも提供している。スタートは2002年。当時は個人向けで、いわゆる古本を売る場でしかなかったが07年に法人向けが始まり拡大した。

 特徴はなんといっても手軽さだ。月額4900円とクレジットカードさえあれば15分で始められる。主に販売手数料が売り上げの8~15%かかるものの、契約期間の制限もなく、入金も2週ごとに行われるためキャッシュの回りもよい。

 08年からは、在庫を倉庫で預かり、梱包から発送まで行うFBA(フルフィルメント・バイ・アマゾン)を開始。これにより、面倒な作業がなくなると出品者に受けた。冒頭の男性も「1日20~30個の販売が限界だったが、FBAで100~200個販売できるようになった」と言うほどだ。

アマゾンの商品ページでは出品者の情報がずらりと並び、人気商品ともなればアマゾンとの競争が待ち受ける

 本誌の推計では、国内におけるアマゾンの流通総額は7000億円超とみられ、急拡大を続けている。

 だが、出品者は不安も抱える。参入障壁が低い分、出品者が乱立して過当競争になりやすい。アマゾンにもバイヤーがいるため、人気商品はアマゾンがじかに調達して競合するリスクもある。

 また、ページ上位に表示される基準もブラックボックスだ。アマゾン・ジャパンの前田宏・マーチャントサービス事業本部長は、「商品の値段と納期、購入者の評価などから自動で決まる」と言うが、アマゾンのシステムは複雑怪奇。わかりそうで誰にもわからないというところだ。

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楽天vsアマゾン 日本で勝つのはどちらだ!!【2】~ビジネスモデル対決

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2000年代から本格化したネットショッピング業界にあって、2大巨頭となった楽天とアマゾン。それぞれのビジネスモデルを分析、サービスの優劣を判定する。※この連載は、2012年12月15日号に掲載された特集を再編集したものです。Illus...もっと読む

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