誰もが一度は憧れる「チーム女子」【第4回】

命を懸けた戦闘の合間に描かれる、セーラーチームの女の子としての日常の風景に憧れた人も多かったことでしょう。セーラームーン世代である牧村朝子さんが当時夢中になっていた遊びとは? 対して、男性の稲田豊史さんは女子の人間関係をセーラーチームを通して擬似体験し、密かに憧れを抱いていたといいます。お二方の思い出とともに、「セーラーチーム」の人間関係と、さらには、現代の女の子たちの人間関係について深掘りしていきます。

セーラームーンになりたいのか? その輪の中に入りたいのか?

稲田豊史(以下、稲田) 『美少女戦士セーラームーン』って、女の子たち同士が仲良くしている様子を、かなりの分量で描いてたじゃないですか。戦いの前なのにお茶を飲んでガールズトークしたりとか。当時僕は高校生でしたけど、あの輪に自分が入っているような気分になれたのが、実に良かったんですよ(笑)。

牧村朝子(以下、牧村) ホントにね〜。やっぱり『セーラームーン』を観る時の目線には、大きく2つあると思います。1つは「鑑賞してる人」ですよね。完全に画面の外にいて、セーラームーンたちの物語を観ている、「鑑賞者ポジション」の人たちがいると思うんです。もう1つは、画面の中に入りたくて「この子になりたい」「あの子になりたい」っていう見方で観ている人がいる気がするんです。稲田さんは、ヴィーナスがお好きっていうことでしたが、「ヴィーナスになりたかった感」はあるんですか?

稲田 「なりたかった感」はないんですけど「輪に入ってる感」はあったので、今、女性がいっぱいいるところでしゃべるのがラクなんですよ。飲みとかで。

牧村 男が自分1人でも?

稲田 はい。ラクです。高校・大学時代は、ほとんど女っ気のない生活をしてたんですが(笑)、テレビの向こうのセーラー戦士たちを毎週観てたので……

牧村 「この雰囲気知ってる〜!」っていう感じ?

稲田 そう! のちに「自分以外全員女」という場面に遭遇しても、『セーラームーン』で耐性がついていたので平気でした。というか、ああ、セーラー戦士たちの「輪」ってこんな感じだったのかと。感慨深かったですね。

牧村 私も超思ってました。6歳の時に、セーラームーンたちとピクニックに行ったことありますもん。

稲田 ちょっと意味がわかりません(笑)。

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セーラームーンから「女子」を読む!

稲田豊史 /牧村朝子

アラサー女子=セーラームーン世代の心理を『美少女戦士セーラームーン』の作品解釈とともに明らかにし、話題となっているのが、『セーラームーン世代の社会論』です。自身もセーラームーン世代であり、セーラームーンには一家言ある牧村朝子さんと、著...もっと読む

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コメント

norachiday /その時代の人の話はやっぱり面白い 5年以上前 replyretweetfavorite

yokoshimastripe 中学時代に感じていた劣等感の理由がやっとわかった 5年以上前 replyretweetfavorite

hirarisa_R たしかに、セーラームーンは共通でできる話題 |セーラームーンから「女子」を読む! https://t.co/hX7jgrj9G3 5年以上前 replyretweetfavorite