タメ口」「ドジっ娘」はクールジャパンが誇るべき究極の接待術!

リフレ店で数年間働いていた元メイドの中川嶺子さんが、メイドさん達の赤裸々な実態を告白した著書『職業としてのアキバ・メイド』。今回は著者、中川嶺子さんへのインタビューです。中川さんがメイドとして働いていた時にあった人間関係のトラブル、2ちゃんねるへの誹謗中傷の書き込みなどをご本人はどのように受け止めていたのでしょうか。

大雪だって、生足さらして働きます!

— 中川さんは秋葉原で働いていた経験をもとに『職業としてのアキバ・メイド』を出版されて、メイドさんのメンヘラぶりや、お客さんたちの「性癖」を明らかにしました。さぞや周囲はザワザワしたのでは? 他人事ながら、ちょっと心配です(笑)。

中川嶺子(以下、中川) 知人の男性からは「お店の女の子と仲良くなった気でいたけど、自分も裏でいろいろ言われてたのかと思うと怖いわー」と。お客さんからすると、あんまり知りたくない話も暴露してしまったようです。

— 実は私、あまり秋葉原に詳しくないんですが、中川さんの周囲でも秋葉原に詳しくない人っていますか? その人たちからの反響は何かありましたか?

中川 もちろんいますよ。秋葉原事情をまったく知らない友達からは「大雪の日にニーハイソックスで生足さらすなんて……よくこんな大変そうな仕事してたね。私だったら絶対無理だなー(苦笑)」とか言われましたね。

一緒に働いていた女の子たちにとっては、割と“あるあるネタ”だったんですよね~。「改めて振り返ってみると、キャラの濃いお客さんや女の子たちが多かったよね……大変だったなぁ(笑)」なんて。

— なるほど。メイドさんたちからすると、自分に当てはままるところもあるんでしょうね。

中川 そうですね。特に本の中で強調した、お客さんとの「距離感」の大事さは共感されました。

ストーカー、誹謗中傷……欲望と嫉妬が渦巻く世界

— 実際、お客さんとの距離感を間違えてトラブルになってしまったり、女の子同士のいざこざも多いそうですね?

中川 はい。お客さんにプライベートでの交際を迫られて、お断りしたら逆ギレされたり、ストーカーまがいなことをされたり。2ちゃんねるに誹謗中傷を書き込まれたり、女の子同士の派閥争いが起こったり……。

— 中川さん自身もそのような経験を?

中川 ありますよ。私が秋葉原で最初に働いたお店でのことなんですが、先輩の女の子を指名していたお客さんがある時から私を指名してくれるようになったんです。秋葉原では指名替えは割と珍しくはないんですけど、最初に指名されていた女の子が「私のお客さんを取った!」って激怒しちゃって……。それから事あるごとに私にきつく当たってきたり、お店の女の子やお客さんたちに私の悪口を言いまくったりされました。

— うわー、女の嫉妬は怖いですね……。

中川 怖いですよー。その先輩は指名替えしたお客さんにも、受付とかですごく冷たく当たっていたので、それは見ていて可哀想でした……。
 他にも、秋葉原には自分を一番にかまって欲しい「かまちょ女」や、ちやほやされたい「メンヘラー」も多いので、そういう諍いはどのお店にもあるみたいです。

— それじゃあ、お客さんも指名替えは慎重に、ということでしょうか?

中川 本当はそんなこと、お客さんが気にする必要はまったくないんですけどね……。どうしても若い女の子が集まると、その辺の嫉妬や僻みはなくならないみたいで(苦笑)。

— なるほど、われわれ男性にはなかなか理解できない世界ですが……。ところで、2ちゃんねるには、中川さんも書かれたことはあるんですか?

中川 あー、ありますね。と言っても、私はほとんど2ちゃんねるは見ないようにしてましたけど。

— どうして?

中川 だって、自分の悪口なんて見ても気持ちのいいものじゃないし、誰が書いたのか分からないのに、それを見て落ち込むのも相手の思うツボな気がして(笑)。でも、お客さんや店長とかに「スレで話題になってたよ」って言われた時はちょっと見たりもしましたけどね。結局「やっぱ見ない方がよかったな」って……。

— そういうのって、いくら気にしないようにしてても、やっぱり気になったりしちゃいませんか?

中川 そうですね。気にしちゃう子はいくら周りが「ネットの書き込みなんて気にすることないよ!」って言っても、すごく気に病んで落ち込んでましたね。私の友達も、「普通に話してるお客さんの中に酷い書き込みをしている人が居ると思うと、接客が怖い」って、辞めた子もいましたし……。

— 楽しいだけじゃなく、いろいろと苦労してるんですね。

中川 確かに大変なことも多かったですけど、でも秋葉原に限らず、どの職業でも人間関係のトラブルって大なり小なり付き物じゃないですか。それに私は、接客業のように毎日たくさんの人と関わる仕事の場合は特に、ある程度のトラブルは仕方がないのかなと諦めながら働いていました。

— 割り切ってますね。

「タメ口」と「ドジ」こそ接客の極意!?

— 秋葉原の接客術はちょっと変わっているって話が面白かったです。例えば「タメ口」が好まれるとか。

中川 はい、そうなんですよ。普通の接客業って敬語が当たり前だと思うんですけど、秋葉原のメイド喫茶やリフレなんかは畏まって接客するよりも、フレンドリーに接した方が喜ばれる場合もあるんですよね。まぁ、お店の雰囲気や女の子のキャラにもよるので、一概には言えませんが。

— なるほど、お店によってもその辺はいろいろと違いがあるんですね。ちなみに女の子はどんなタイプの子がいるんですか?

この続きは有料会員登録をすると
読むことができます。
cakes会員の方はここからログイン

1週間無料のお試し購読する

cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。

人気の連載

おすすめ記事

この連載について

初回を読む
職業としてのアキバ・メイド

中川嶺子

リフレ店で数年間働いていた元メイドの中川嶺子さん。著書『職業としてのアキバ・メイド』では、赤裸々な実態を告白。そこは「メンヘラ」な女の子が、“ビンタ1000円”を買う男たちのために過激メニューをこなし、自ら「裏オプション」をつくって“...もっと読む

この連載の人気記事

関連記事

関連キーワード

コメント

Tweetがありません