ネット加害者のほとんどは無自覚。犯罪者にならないためには?

最近はスマートフォンの登場により、いつでも誰でも、ネット誹謗中傷、プライバシー侵害等の被害者になる可能性があり、また、加害者になる可能性もあります。自分が気付かないうちに、危険を冒していることもあるかもしれません。今回は加害者にならないための注意点をピックアップします。

当たり前のことですが、情報発信にはそれ相応の責任が伴い、ネット社会にもリアル社会と同様のルールがあります。

人に人は裁けない

ネットの誹謗中傷問題を扱っていて最も思うのは、誹謗中傷をしている人たちは、自分の正義感でこれらの誹謗中傷記事を書いていることが多いということです。

 その正義感が客観的に正しいのか間違っているのかを明確に論じることはできません。しかし、少なくとも、現在の日本の法体系、裁判所の判例上では、身勝手な正義感です。 法的に受け入れられない正義感により、当該個人に制裁を加えることは「私刑」であり違法です。正義感を振りかざした人が、逆に国家から制裁を受ける可能性もあります。

 炎上事例や掲示板の書き込みの中には、悪口を書き込む側の法的に許されない正義感を垣間見ることも少なくありません。「彼は、彼女は、間違ったことをした。だから、攻撃されても仕方ない」という身勝手な正義感が、悪口を書き込むという行動にかきたてているようにも思えます。

飲んだら書くな

 投稿者の立場で考えたとき、自分自身の言動が後々にまで影響をおよぼす現実、他人のプライバシーや人権に対する配慮、という点にはもっと注意が必要です。

「飲んだら乗るな。乗るなら飲むな」という飲酒運転を戒める標語があります。SNSやブログなどに記事を投稿するときも、「飲んだら書くな。勢いで撮影した画像をアップするな。感情のままに書き込むな」などの自制が必要です。

 夜中に勢いで書いたラブレターを翌朝読み返して恥ずかしくなる、という事象を表す「真夜中のラブレター」という言葉があります。ラブレターなら投函せずに破り捨てることができます。また、酔った勢いで羽目を外しても、酒の席のことだと大めに見てもらうこともできます。

 しかし、ネットにアップしてしまった書き込みや画像はどうでしょう。

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バカッター、リベンジポルノ、など、ネットの進化によって、人生を狂わされる人が増えています。一度ネットに書き込まれた自分の過去は消すことができない のか? 日本で初めてグーグルから削除仮処分決定を勝ち取った気鋭の弁護士・神田知宏氏が...もっと読む

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コメント

lyle_l2 https://t.co/dIgNeHwYxk 2年弱前 replyretweetfavorite

freely2400 身勝手な正義感がおかし過ぎると、客観的で中立公正な立場の第三者以外に、国家が最終判定した結果が、犯罪ならば加害者の責任。→ 約5年前 replyretweetfavorite

freely2400 思い込みや間違った情報の鵜呑みで、身勝手な正義感がおかし過ぎると、客観的で中立公正な立場の第三者以外に、国家が最終判定。→ 約5年前 replyretweetfavorite

freely2400 客観的で中立公正な立場の第三者が見たら、思い込みや間違った情報の鵜呑みの、間違った正義感がおかしいと、国家に通用しない。→ 約5年前 replyretweetfavorite