企業の内部情報を得られる「Glassdoor」
アメリカで転職希望者がよく利用する「Glassdoor」というサイトがある。社員や元社員が匿名で雇用主の企業とそのCEO(最高責任者)を採点するもので、職場の雰囲気、給料、就職面接などリアルな内部情報を得ることができる。
「匿名の評価だと偽社員やライバルの誹謗中傷で荒れるのではないか?」という懸念があるが、コンテンツマネジメントチームが、登録に必要なEメールアドレス、Google+、Facebook、評価の内容から真偽をチェックするので、悪用は避けられるという。Glassdoorによると、提供された評価の15~20%は「本当の社員だというのは疑わしい」として拒絶しているとのことだ。
Glassdoorで98%という高支持率で「社員の評価が最も高いCEO(最高経営責任者)」ランキングの1位になったのが、これまでの記事でご紹介したHupSpot(ハブスポット)のブライアン・ハリガンである。ハブスポットそのものも、ポジティブ評価が94%という高評価だ。フォーチュン誌の「100 Best Companies to Work For(全米で最も就職したい会社100)」のトップはGoogle(グーグル)だが、Glassdoorにおけるハブスポットの社員評価平均点は4.7で、グーグルの4.4点よりずっと高い。
Glassdoorのハブスポット社の評価を読むと、ポジティブ、ネガティブどちらも率直で、偽社員だと思わせるものは見当たらない。
多くの評価に共通するハブスポット社の特徴は次のようなものだ。面白いのは、ポジティブな評価を受ける特性には必ずネガティブな視点もあるということだ。
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