山内宏泰
すべてのはじまりは海——天野祐子写真展「海辺」
夏がよく似合う野外カフェのようなスペース「commune246」。夏休みがとれないという方におすすめしたいのがその奥のギャラリーで開催している、provoke page.1天野祐子写真展「海辺」。新進の写真家たちによる連続個展「provokeシリーズ」の第1弾です。つくる側とそれを受け取る側の、幸せなコミュニケーションが成立する親密な作品をお楽しみください。
東京の地下鉄表参道駅近くを歩いていると、ぱっと視界の開ける一角があります。小さな屋台が立ち並んでいて、たくさんの人でにぎわっておりますよ。みな思い思いに冷たい飲みものと香り高いフードを楽しんでいて、巨大な野外カフェか、ビアガーデンがお洒落に進化したといった趣。夏がよく似合うここは、commune246と名付けられたスペースです。
敷地の奥のほうには緑色の建物があって、その一角がギャラリーになっています。その名もMIDORI.so2ギャラリー。さほど大きな面積ではないのですが、いまここで、しっかり見応えありの写真展がはじまっておりますよ。provokeシリーズ page.1 天野祐子写真展「海辺」です。
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この連載について
山内宏泰
世に“アート・コンシェルジュ”を名乗る人物がいることを、ご存じでしょうか。アートのことはよく知らないけれどアートをもっと楽しんでみたい、という人のために、わかりやすい解説でアートの世界へ誘ってくれる、アート鑑賞のプロフェッショナルです...もっと読む
著者プロフィール
ライター。美術、写真、文芸その他について執筆。著書に『写真のフクシュウ 荒木経惟の言葉』(パイインターナショナル)『写真のフクシュウ 森山大道の言葉』(パイインターナショナル)『上野に行って2時間で学びなおす西洋絵画史』(星海社新書)『写真のプロフェッショナル』(パイ インターナショナル)『G12 トーキョートップギャラリー』(東京地図出版)『彼女たち』(ぺりかん社)など。東京・代官山で毎月第一金曜日、写真について語るイベント「写真を読む夜」を開催中。東京・原宿のスペースvacantを中心に、日本写真を捉え直す「provoke project」開催中。
公式サイト:http://yamauchihiroyasu.jp/